速度低下だけでなく車間距離も意識するようになる!
それにしてもなぜ、この「流れるライト」で渋滞が緩和されるのか? LEDの光を進行方向に進むように点滅させると、ドライバーは自分の車の速度低下を意識し、さらに前方の車との車間距離に注意して運転するようになるという。専門的にはこれを、「視覚刺激による視覚誘導自己運動感覚効果」と呼ぶ。
つまりドライバーは、流れるライトの意味がわからず、「これナニ?」と思ったとしても、無意識に刺激を受けて、速度低下が抑えられるのだ。おいしそうなモノを見ると、自然に唾液が出るみたいなものか。ただ、クルマの速度と光が流れる速度に差がありすぎると、効果は薄まる。つまり平均速度25km/hの渋滞中ポイントでは、光を80km/hで流すより、50km/hで流した方が効果はあるという。
ただ、これら「流れる光」は、渋滞抑止が目的。つまり、渋滞する前に光らせるため、基本的には、制限速度くらいで光を流している。