未だに色褪せない3台
中古車というものは年式が古くなったり、人気があまりなかったりする車種が安くなる傾向がある。もちろん、極端に過走行の車両や修復歴のある個体も安くなるが、それはイレギュラーなもの。しかし、そんな手ごろな価格の車両でも魅力的な車種は当然存在する。そこで今回は、車両価格100万円以下がボリュームゾーンにも関わらず、未だに色褪せない魅力を放つクルマを紹介したい。
1)日産エクストレイル20GT(2代目)
初代から現行型の3代目まで、一貫してアウトドアレジャーなどにガンガン使えるタフギアとして人気を集めている日産・エクストレイル。その中でも2世代目に用意された20GTはやや特殊なモデルと言えるだろう。それは世界で初めてポスト新長期規制に適合したクリーンディーゼルエンジンを搭載しているからだ。
ルノーと共同開発したこのエンジンは、2000ccながら173馬力/36.7kgf·mという高出力、大トルクを達成しながらもJC08モード燃費で14.2km/Lという低燃費も実現しており、燃料が軽油であることも相まって燃料代が抑えられるという点も魅力。そして、なにより6速MTが選べる(というか当初はMTのみだった)というのもマニア心をくすぐるポイントだ。
2)フォルクスワーゲン・ゴルフ(7代目)
今も昔も世界中のハッチバック車がベンチマークとしているのが、フォルクスワーゲン・ゴルフだろう。7世代モデルとなる現行モデルは2012年にデビューし(日本では2013年)、車体骨格にモジュールプラットフォームアーキテクチャ「MQB」を新採用したことで大幅に走りの性能がアップしただけでなく、生産効率やコスト面までも大きく向上したモデルだ。
さすがに2017年に大幅改良がなされた通称ゴルフ7.5は100万円以内とはいかないが、それ以前のものであれば上級グレードのハイラインで5万キロ台のものでも車両価格100万円で狙うことができる。日本カー・オブ・ザ・イヤーを輸入車として初めて受賞した名車がこの価格で狙えるのは魅力的だろう。
3)日産エルグランド(2代目)
やはり今の時代外すことができないミニバン。その中でもLクラスミニバンは高い人気を誇っていることはご存じのとおり。そんなLクラスミニバン人気の火付け役と言えるのが1997年に登場した日産・エルグランドだろう。その人気はすさまじく、エルグランドをじっくり研究したトヨタが2002年にアルファードをリリースし、ガチンコ勝負を挑んだことも記憶に新しいところだ。
残念ながら現行モデルはアルファード/ヴェルファイアに大きく水を開けられてしまったエルグランドだが、2代目モデルはV6エンジン(2.5リッターと3.5リッター)に5速AT、そしてFRレイアウトと(FRベースの4WDもあり)じつは走りのポテンシャルの高いミニバンなのである。
中古車市場では走行5万キロ台の個体も100万円以下でいくつか見つけることができるので、スポーツカーからミニバンに乗り換えざるを得ないユーザーにオススメしたい。