高回転域までストレスなくエンジンが回る
メルセデス・ベンツ日本は市販モデル最強スペックを誇るAMGの「53シリーズ」に、EクラスとCLSを追加し発表した。直列6気筒エンジンにISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と、電気によるブースト機能をもつ48V電気システムを搭載。これはAMGとしては初となるモデルだ。Eクラスはセダンのほか、クーペ、カブリオレ、ステーションワゴンにも設定される。
53シリーズはハイパフォーマンスと快適性能と環境性能も求められる1台。日常走行でもドライビングプレジャーを感じられる。このパワートレインと同様のシステムは、Sクラスにも搭載されている。
今回、車両解説を行ったメルセデス・ベンツ日本 マーケティング・コミュニケーション部AMG課のレナート・ニグマンさんは「S450よりもターボを大型化し最高出力をプラス60馬力、最大トルクを20N・mアップさせています。さらに強化されたエンジンは430馬力、トルクは520N・mを発揮。この滑らかで吹き上がりの良いエンジンに、最高出力16kW、最大トルク250N・を発生する電動モーターを組み合わせたことで、低回転域でブーストを行ってくれます。さらに、低回転から中回転域でスーパーチャージャーが加わりターボラグを感じさせない俊敏な加速を味わうことができます」と話す。高回転域までストレスなくエンジンが回るというのだから楽しみだ。
足まわりに関しては、AMGが開発を行った四輪駆動システム「AMG 4MATIC」は前後トルク配分が50:50から0:100の範囲で可変トルク配分を行うことができるため、発進時から低速コーナー、高速走行、ハイスピードコーナーにおいて絶対的な安全とライントレース性を実現している。
また「AMG RIDE CONTROL」を全車標準装備。これは、スポーティなスプリング&ダンパー設定と連続可変ダンパー「ADS+(アダプティブダンピング システム)」を採用したマルチチャンバー型エアサスペンションを取り入れたことで、状況に応じて減衰力を自動で調整したり手動で「コンフォート」、「スポーツ」、「スポーツプラス」の3つのモードを選択することが可能だ。
さらにボタンひとつで、車高の上げ下げすることができるためスロープなどで気を使わずに運転することができる。
エクステリアは、Eクラスセダンとステーションワゴンにダイヤモンドグリル、Eクラスクーペとカブリオレ、さらにCLSにはスポーティーなシルバークロームのフロントのスプリッターが採用されている。両車に共通する、左右のブラックエアインテークには2本のシルバーフィンが2本あしらわれ、スポーティさを演出をしている。
インテリアは上質でありながらスポーティなデザインを取り入れている。ダッシュボード中央にある12.3インチワイドディスプレイのデザインは、「クラシック」、「スポーツ」、「プログレッシブ」の3種類が選択できるほか、エンジン出力やトルク、過給圧、タイヤ温度といったスポーツドライビングに必要な情報が表示されるAMGメニューを選択することもできる。
もちろん、安全支援システムも抜かりなく下記の安全システムが採用されている。
・渋滞時緊急ブレーキ機能
・アクティブエマージェンシーストップアシスト
・アクティブブレーキアシスト
・緊急回避補助システム
・トラフィックスサインアシスト
・アクティブレーンキーピングアシスト
・アクティブブラインドスポットアシスト
・被害軽減ブレーキ付き後方衝突警告システム
・ドライブアウェイアシスト
・アクティブパーキングアシスト
・リモートパーキングアシスト
・マルチビームLED
新しいパワートレインのほか、すべてにおいて安全で快適な移動ができるメルセデスAMG「53シリーズ」の実車をディーラーで確認してほしい。
価格はメルセデスAMG E53 4MATICが1202万から1268万円。AMG CLS 53 4MATICが1274万円となっている。