ポイントがわかれば対策は可能
車内の悪臭というのはなんとかしたいもの。というか、気をつけていてもどこからとなく漂ってくるので、始末が悪い。とくに梅雨から夏にかけては湿気がとても多いだけに、悪臭はひどくなるばかり。今回は悪臭の原因となる5つのポイントを紹介。対策にも役立ててほしい。
その1 エアコン
最近のクルマは軽自動車でもエアコンにフィルターが付いているので、昔ほどはひどいニオイはしなくなったが、それでも悪臭の発生源としては筆頭格だ。内部に溜まった汚れやゴミ、ホコリが腐敗してニオイを出すし、吹き出した空気が車内に回るのも問題。臭い空気には雑菌も含まれていて、健康にももちろん悪い。ちなみにエアコンの除湿で乾燥するから菌は繁殖しないという人もいるが、止めると一気に湿気が充満。乾燥と多湿を繰り返すからなおさらタチが悪いのだ。
その2 シート
暑い日など、乗り込んだときはもちろん、運転していても背中が蒸れることがよくある。よくよく考えると、蒸れて出た汗はシートの中にどんどんと染み込んでいくわけで、汚いことこの上なし。もちろん染み込んだ汗は悪臭の発生源にもなる。考えただけでも気持ち悪い……。またシートは形状的にもホコリやゴミが溜まりやすので、定期的なクリーニングは欠かせない。
その3 ステアリングやシフト
手アカというのも悪臭の原因だ。手アカには皮脂が含まれているが、それが酸化して悪臭となる。抗菌ステアリングであれば菌の増殖を抑えてくれるので、気になる人はクルマ選びのポイントにしてもいいだろう。付いていない場合は、水だけでいいので定期的に拭くようにする。薄めた中性洗剤でもいいが、何度も水拭きをしてしっかりと洗剤分を取り除くこと。洗剤もまた、残っていると悪臭の原因になるのだ。
その4 フロア&マット
なんとなく日ごろ見ていると気がつかないが、あらためて腰をかがめて視線を落としてみると、シートの下などはホコリがいっぱい。またお菓子の食べこぼしなどが落ちていることもある。もちろんお菓子の食べこぼしは腐るし、ホコリもダニのすみかとして絶好。さらに人の髪の毛はダニの好物だったりする。定期的に掃除機をかけるなどしよう。
その5 天井
タバコを吸う場合はとくに注意だ。理由はもちろん煙は上に上るからで、天井にどんどんとヤニが溜まっていく。自分はタバコを吸わないから大丈夫と思うかもしれないが、静電気で髪の毛やフケなども付着するので、それらが腐るとまた悪臭の原因になる。そんなに髪の毛がくっ付くのかと思うかもしれないが、抜け毛が多い人がよく乗るクルマをあらためて見ると、けっこうな数が付いている。いずれにしても、車内全体を定期的にクリーニングするのは、悪臭防止として基本中の基本だ。