伝統を守りつつ最新技術を採用! 滅多に見られないトヨタ・センチュリーの内外装に迫る (2/4ページ)

快適なドライブ&アテンドを追求したプロ仕様

 インテリアは、前席と後席がフロア中央部に配置されたタワーコンソールによって、明確に分けられているのが特徴。ただし、本杢のパネルやウールファブリックまたは本革のシートなど、各部の素材については前後席で共通したもので、加飾ではなく本物の質感の高さが与えられている。

 運転席まわりについては、水平基調のダッシュボードにより運転視界が良好で、各操作系も的確な操作、快適な運転ができるようレイアウトされている。後席のエアコン調整や電動カーテンの操作なども前席から行なえるなど、ショーファーにとって必要な機能を備えている。

 ステアリングホイールは本革巻きヒーター付き。左右スポーク部分にはオーディオやクルーズコントロールのスイッチが備わる。パワーステアリングは電動式だ。

 従来モデルではコラムシフト仕様もあったが、新型ではフロアシフト仕様のみを設定。ハイブリッド用の電気式無段変速機で、マニュアルモードも備えている。

 ダッシュボードの右下にはドアミラーの展開/格納&調整スイッチ、アダプティブヘッドライトのオン/オフスイッチ、ヘッドランプウォッシャーのスイッチを配置する。

 ミラーのスイッチパネルの下側にフューエルリッドオープナー、トランクオープナーのスイッチを備える。ETC2.0ユニットは標準装備でカードの抜き差し時に役立つLED照明付き。

 センターコンソール中央部にスイッチパネルを配置。EVモードや車高調整の切り替えや調整ができるほか、助手席や後席(一部)のポジション調整をドライバーが着座したまま行える。

 ダッシュボード中央部に大型のエアコン操作パネルを配置。エアコンは前後左右のそれぞれの席で独立した空調コントロールが可能で、前席で後席のエアコンを操作することもできる。

 メーターは液晶タイプで、ハイブリッドシステムのパワー&チャージメーターを備える。スケジュール厳守のショーファーのため、速度計のすぐ上に時計を配置している。

 メーター中央部には燃費情報や各種車両情報を表示するマルチインフォメーションディスプレイを配置。ステアリングスイッチの操作で表示を切り替えられる。7インチ液晶メーターは大型で見やすく、複数の情報を同時表示可能だ。

 ダッシュボード、ドアトリム、ドアスイッチなどに配するウッドパネルは木目調ではなく本杢仕様。木目の方向や左右対称性を揃えるために複数の木材を組み合わせ、手作業で塗装や磨きが行なわれている。写真のブラウンカラーのほか、本革シート仕様ではアッシュカラーも選ぶことができる。

 照明付きバニティミラーは前席だけでなく後席にも備えられる。使用中でもドライバーの後方視界の妨げにならないよう適切なサイズに設定されている。

 万が一の事故や急病で運転操作ができなくなった際に、専門のオペレーターが警察や消防に連絡する「ヘルプネット」に対応。エアバッグ作動時には自動でオペレーターに接続する。また、ドクターヘリなどの出動判断を行なうD-Call Netにも対応する。


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