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お手軽施工のコーティング全盛のいま、固形ワックスに存在価値はあるのか?

お手軽施工のコーティング全盛のいま、固形ワックスに存在価値はあるのか?

ビンテージカーのコンクールデレガンスでは今でもワックス

 ボディケアの基本といえば、ワックスがけだ。最近ではコーティングが主流になり、ワックス自体は人気がなくなってきているのは事実。
 そもそもワックスとコーティングの違いはというと、ツヤ出しや塗装保護というのはどちらも同じ。成分的にはワックスは油分としたもので、塗装面にはただ付着するだけ。だから落ちやすく、ガラスに着くと油膜にもなる。一方、コーティングは化学薬品。だから塗装面と強力に結合して、皮膜もとても固いというのが特徴だ。
 こう見ると、ワックスにはいいところがないように思えてきてしまうが、いいところはある。それがツヤだ。コーティングは薬品だけに、どうしてもツヤが人工的になりがち。対して、ワックスは油分のため、しっとりとしたツヤが出る。
 カルナバロウというのを聞いたことがあるかもしれないが、これはブラジルで取れる天然のロウで、ワックスに配合することで、濡れたような深いツヤを出すことができる。
 純度の高いカルナバロウが配合されたワックスは価格もかなり張るが、この点はコーティングには真似のできない部分。
 たとえばビンテージカーのコンクールデレガンスではカルナバロウ配合の高性能なワックスを使用するのは今も昔も変わらない。

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