外国人が羨ましい! 日本で売ってない国産メーカーの激熱クルマ5選

信頼性も高く海外でも人気

 日本メーカーの海外市場専売車には、日本人にとっても魅力的なクルマが多い。写真などで見るだけでもそうだが、海外で実際にみると現地のユーザーが羨ましく思えることもしばしばだ。

 現地の競合車に真っ向勝負を仕掛けるべく開発されているので、日本ブランドながら、内外装のデザインや乗り味などは輸入車テイストが濃厚。それでいて機械的な信頼性やクオリティは日本車そのものであり、国内でも並行輸入車や逆輸入車の人気が高いモデルもある。

 ここでは、海外市場で人気を博し、日本人として誇らしく感じられる魅力を備えた海外専売車を5台選んでみた。

1)トヨタ・タンドラ

 全長5.8~6.3m、全幅2mオーバーのピックアップ。排気量は5.7リッターのV8がメインで、いわゆるフルサイズ級に分類される。日本の市街地ではもてあますサイズながら、隣に並ぶとアルファードあたりのLサイズミニバンが小さく見えてしまうほどの圧倒的な存在感を発揮。日本未導入モデルランクル譲りの本格的な4WDシステムを備えていることから、ランクルよりもコスパが高く個性的として、オシャレなSUVに近い感覚で注目されることも。国内の中古車市場では意外と数多く流通しており、専門店もある。

2)インフィニティQX80

 日産の高級ブランド、インフィニティのフラッグシップ的なフルサイズSUV。先代モデルにあたるQX56はピックアップトラックがベースだったが、現行のQX80は乗用車的なプラットフォームをベースとしており、コンフォート性が大幅に向上。

ホイールベース3m超え、車重2.5トン超えの巨体ならではの雄大な乗り味と威風堂々とした雰囲気が味わえる。タンドラほど多くはないが、インフィニティブランドのSUVは逆輸入車がそれなりに流通している(旧FX45など、やや小型のSUVは流通台数が比較的多い)

3)いすゞD-MAX

 タイで生産されるいすゞの中型ピックアップトラック。エンジンは2.5/3リッターの直列4気筒直噴コモンレールディーゼルを搭載し、4WDやMTも設定。

現行型はエアロダイナミクス性能を重視したスタイリングが特徴。タイでは新旧ともに大量のD-MAXを見かけることができるので、いすゞファンの人にはたまらないだろう。現行型は乗り心地も良い。ダカールラリーにも市販車ベースで参戦するなど、モータースポーツイメージも大事にしている。これをベースとしたSUVのMU-Xもタイでは人気だ。

4)アキュラILX

 北米ホンダの高級ブランド、アキュラのエントリーモデル。9代目シビック(国内未導入)をやや大きく、かつ豪華に仕立てたものだが、アクティブノイズコントロールシステムの採用などで徹底的に高められた静粛性をはじめとするコンフォート性はアコード並みかそれ以上。

操縦性もハイレベルでスポーツ走行にも対応可能。最新型は2.4リッターエンジンと6速MTの組み合わせがなくなったものの、代わって採用された8速DCTにより、日本の中型セダンらしからぬ爽快な走りが味わえる。

5)スズキAPV

 スズキのアジア市場向け小型ミニバン。日本の5ナンバーサイズよりもひと回り小さい3列シート車で、一応大人7人が普通に座れる居住スペースを確保。内外装ともに安っぽさが目立ちながらも道具として割り切った潔さがあり、その一方で意外とシートの作りが良いなど、クルマとして本来大事な部分は悪くない印象。

 1.5リッターのエンジンは非力で騒々しいが、軽自動車ベースのワンボックスよりははるかによく走る。もし100万円代の前半ぐらいで買えるとしたら全然許せると思えるどころか、積極的に買いたくなるだろう。


マリオ高野 MARIO TAKANO

SUBARU BRZ GT300公式応援団長(2013年~)

愛車
初代インプレッサWRX(新車から28年目)/先代インプレッサG4 1.6i 5速MT(新車から8年目)/新型BRZ Rグレード 6速MT
趣味
茶道(裏千家)、熱帯魚飼育(キャリア40年)、筋トレ(デッドリフトMAX200kg)
好きな有名人
長渕 剛 、清原和博

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