米澤はタイムよりも燃費重視! クレバーな闘いを見せる
そしていよいよ、WEB CARTOPイチの強メンタル男、米澤の出番である。荒 聖治(ニセモノ)を助手席に乗せ、ピットを後にする。リアルタイムでラップタイムを表示するタイミングモニターを、鬼のような形相で凝視する石田と、やはりニヤニヤしながら見つめる乾。米澤のタイムは毎ラップなんと3分40秒! まさかタイムが出せないのか? あせる石田。「もしかしてマシントラブルですかね〜?」どこかで聞きかじったようなセリフをのどかに語る乾。
じつは米澤、全体の順位を見切って、燃費を稼ぐ作戦に切り替えていたのだった。初のエコカーカップのくせに自ら戦略を切り替えるとはなんとクレバーな男だ! 「米ちゃん、俺より燃費いいじゃん」、荒 聖治(ニセモノ)改め、原 聖治のコメント。
米澤が2スティントを続けて走り、アンカーの乾が再びステアリングを握る! 「あっ! ちょっと失敗しちゃった」「やった! キレイに曲がれた」などとブツブツと独り言をつぶやきつつ周回を重ねる乾。その独り言も向上心の表れなのか? 周回を重ねるごとに上手くなっていくのは、石田の指導のおかげなのか、乾の努力か才能か?
しかしここで大ピンチに見舞われる。なんと米澤の燃費走行作戦が少々やりすぎだったようで、規定周回数の44周(再スタートで160分レースに短縮したため/本来は50周)がギリギリになってしまったのだ! 3分15秒に限りなく近づけてタイムを稼ぐよう、乾に指示を飛ばす石田! 「ハイッ!」、今日イチの元気な返事でこたえ、完全に笑顔を消してアクアに鞭を入れる乾!!
しかしここで、石田まさかのミス! なんと、乾の走りに檄を飛ばすあまり、ストップウォッチを見落としたのだ……。3分13秒、痛恨のペナルティを受けてフィニッシュとなった。
その後60分レースもこなし、表彰式へ。じつは今回、編集部で隣に机を並べる雑誌CARトップチームもトヨタ・カローラスポーツでエントリーしており、WEB CARTOPチームは密かにライバル視していたのだ。しかも向こうはエコカーカップ経験が豊富なドライバー3人でのエントリーしている。
結果、180分レース26位、60分レース21位、この2レース合計で決まるマスター・オブ・エコカー14位! なんとマスター・オブ・エコカーでは雑誌CARトップチームの15位を1番だけ上まわる快挙を成し遂げたのだ! 自分のミスがなければもっと上を目指せただけに、下を向く石田。そんな石田に対し「楽しかったです!」と語る原田と米澤、「次は優勝しましょ!」とやはりニヤけ顔の紅一点の乾。誰一人石田を攻めないこの状況で、チームスポーツであることを再確認できたのだった。
さて、WEB CARTOPチームの結果で、素人でも思いっきり楽しめることが証明できたと思う。次回、春大会は2019年2月に行われる予定だ! ぜひ一度参加してほしい。