あえて狙っているとしか思えない究極の落ち着き感
激しく脱オヤジ(=高齢男性)グルマ化を図った新型クラウンだが、オヤジ以外、クラウン買うわけねぇだろ! だってクラウンなんだから! という、身もフタもないことを言ってしまいそうになる昨今。国産セダンユーザーの高齢化、これはもうどうしようもないです。だって誰しも毎年必ずひとつ年を取るんだから。「人はいつか必ず死ぬ」つーのといっしょ! だから今輝きましょうご同輩諸君! ダハハハハハ!
というわけで、国産セダンというだけで、すでにほぼ95%オヤジグルマ。あとはオヤジ度の順位をつけるだけですが、なかにはあんまりオヤジグルマのイメージがないセダンもある。それを挙げたほうが早いので、先に挙げさせていただきましょう。
マツダ・アテンザセダン
マツダ・アクセラセダン
ホンダ・シビックセダン
ホンダ・アコードセダン
この4台はそんなにオヤジじゃない! 欧米っぽいから! 欧米製セダンはオヤジというよりクルマ好きとか金持ちのイメージ。だからちょっと違う。残りの国産セダンは、ほぼすべてオヤジグルマです。
では、独断のランキングを発表しましょう。
1位 トヨタ・プレミオ/アリオン
無敵のオヤジグルマ。というよりウルトラスーパーお爺さんのクルマ。「もうクラウンは大きすぎて乗れないよ、年だからね」とおっしゃる70代男性以外、乗るイメージゼロ! 顔もニセクラウンっぽいし。
2位 日産シルフィ
こちらはお爺さんでなく、お婆さんのクルマかもしれませんが、とにかく「むかしむかし、お爺さんとお婆さんが住んでいました」という、日本むかし話グルマとでも申しましょうか? 無意味にうねるサイドのエッジは、中国ではとても人気があるようですが、日本人にはほうれい線にしか見えません。
3位 トヨタ・カローラアクシオ
マイナーチェンジで顔がアグレッシブになったので、若干高齢男性イメージは薄らぎましたが、営業車率がとても高いので、オヤジ営業マンのイメージは大変濃厚です。
4位 日産スカイライン/フーガ/シーマ
めんどうなので、ひとくくりにさせていただきました。フーガやシーマは社用車やハイヤーのイメージが強いですが、運転手さんはオヤジだし、後席のVIPはもっとオヤジ。若い女子がハンドルを握っている率は限りなくゼロ。
5位 トヨタ・マークX
マイナーチェンジで、顔がバイオハザードになったので、アブラギッシュなパワフル感は出ていますが、それってつまりオヤジってことじゃん! なんかもう高齢化争いが激しすぎて、「中年オヤジ」って呼ばれる人はまだ若者の仲間! みたいな感覚になっております。