走りの楽しさを求めるなら軽快なガソリンモデルがオススメ
そして残る走行モード、スポーツにして走る。コンフォートでもノーマルでも感じていた8速オートマと各エンジンとの相性の良さが確信に変わる。それは滑らかに変速ショック少なく加速するだけでなく、回転数を高めに合わせられ、強い加速の最中の変速においても滑らかさがあったからだ。
その上でガソリンモデルは刺激的でとても楽しい。とくにスピーカーから補助的に発生する音が排気音と混ざり高揚感を得られるから。ディーゼルエンジンでも発生しているが、音の演出レベルがガソリンほど大きくないことと、高回転の伸び感の違いで、スポーツモードでガンガン走ろうと思った時にはガソリンが圧倒的に気持ち良いのだ。
ちなみにワインディングでもその印象は変わらない。述べた動力系の違いに加えて、ガソリンのほうがフロントが軽くカーブに対して軽快に曲がり出せるし、カーブからの脱出もまた俊敏。1895mmもある全幅の踏ん張り感も活かしてかなりのスポーツ度合いだ。
きつい登り坂のワインディングでは、巨大なディーゼルトルクが涼しい顔で低回転からモリモリとクルマを加速させる特性が恋しくなるが、ノーマル以上にビシッと手応え感が増して微細な操舵にも的確に反応するハンドリング特性を生かし、連続するカーブを気持ちよく走るなら、軽快で吹き上がりの良いガソリンモデルがおすすめ。
この様にガソリンとディーゼルで乗り味の違いがあったDS7。まず大前提にキラキラ系の内外装をエレガントでオシャレだと感じられるかが判断の分かれ目になるが、ほかにはない明確な個性を持っているのも事実で、その手のオシャレクルマを好みの方は注目して損はないだろう。
ちなみに有料だが、指定場所納車サービスなどの高級サービスも整っており、DSが目指す方向性が明確に感じられた。あっ、ちなみに女子受け上々のSUVでもある。