交通量平準化を図るため
もうすぐお盆休み。帰省や旅行の予定を立てて楽しみにしている人も多いと思うが、今年のお盆休みの高速道路の休日割引が、いつもとは違うというのはご存じだろうか? この2018年の夏は、交通量と渋滞がもっとも多いお盆期間における高速道路の交通量平準化を図るために、高速道路各社は、渋滞対策として、休日割引適用日の変更を発表している。
「平成30年お盆期間は、8月11日(土・祝)と12日(日)に渋滞が多く発生すると予測しています。これを踏まえ、新たな渋滞対策として、平成30年お盆期間の休日割引の対象日を、8月11日(土・祝)と12日(日)から、比較的渋滞回数の少ない8月9日(木)と10日(金)に変更いたします」(NEXCO東日本 プレスリリースより)
つまり
●平成30年8月11日(土・祝)・12日(日)→休日割引 適用されません
●平成30年8月 9日(木)・10日(金)→休日割引 適用されます
※ETCシステムにより、土日祝日に地方部の高速道路及び本四道路を通行する軽自動車等及び普通車が対象ということ。
利用者が集中する日と割引サービスが重なれば、渋滞が悪化するのは必然で、混雑する日は通常価格、比較的空いている日に割引サービスを実施するのは、じつに理にかなったこととして歓迎できる。
しかし、休日割引は、地方部の高速道路が30%割引になるので、遠方へ帰省・旅行する人はこのサービスを大いに頼りにしていたはず! とくに、今年は8月11日が祝日の「山の日」だったので、この日を起点に夏休みの予定を組んでいた人も多かったのでは? いまさら予定は変えられない、という人には悲報だが、渋滞緩和を願う人や、前倒しでお盆休みをとる人には朗報といえる。
NEXCO各社では、「今回の適用日変更(前倒し)の効果と影響について交通流等を観測分析し、年末年始やゴールデンウィークなど大きな渋滞が発生する特異期間での適用を検討して参ります」としているので、早ければ今年の年始年末にも、同様の施策が行われるかもしれない。
今後は、「移動予定日が、休日割引でなくなってしまった」とショックを受けることがないように、あらかじめNEXCOのホームページの「ETC 休日割引対象日カレンダー」などを確認して、旅行のスケジュールを立てるようにしよう。