高速の開通で「遅かった一般道」が空くことも!
ところが! 今年のGW中の5月4日。A氏は富士スピードウェイでのスーパーGTを取材し、夕方東京へ向けて帰路につくことになった。渋滞がなければ2時間の道のりだが、当然のように東名も中央道も大渋滞である。
スタッフを乗せるロケバスの運転手さんが選んだのは、中央道ルート。しかしA氏は国道413号線をひらすら走って圏央道相模原インターを目指す「道志みち」ルートを選び、ロケバス隊と同時に出発した。
結果は、道志みちルートの大勝利だった。中央道ルートを行ったロケバスは6時間半かかったが、道志みちルートは4時間半で東京に到着できたのである。
かくいう私は30年ほど前、やはりGW中、富士スピードウェイからの帰路、道志みちを行って大渋滞にはまり、死ぬような目に遭ったことがある。ところが今年の道志みちは、渋滞は皆無だったという!
私は30年前の経験以来、「道志みちへの迂回は鬼門」という固定観念ができていたが、一般道の混雑具合も、月日の流れによって変化して当然だ。じつは、圏央道が開通する以前の道志みちは、津久井湖付近から八王子インターに出るのがまた大変な苦行だったのだが、圏央道が開通した現在は、相模原インターに逃げられるという、大きな状況変化があったことも見逃せない。
高速道路が渋滞のピーク時には、下道に降りるというバクチを打ってみるのも、一興かもしれない。もちろん、グーグルマップにお伺いを立ててみるなど、事前の予習は欠かせないが。