歴代で一番スポーティ! 15代目となった新型トヨタクラウンの内外装を徹底チェック (2/4ページ)

シンプルで上質な作り込みが光るドライバーズ・コックピット

 クラウンは日本を代表する高級車なので、歴代モデルではインテリアは「豪華」であることが必要条件と思われていたところがある。しかし、新型では適度な囲まれ感と開放感を持つ、ドライバーズセダンに最適なインテリアを目指した。

 TNGAパッケージによってドライバーの着座位置の最適化を図り、運転装置類の操作性や、前方の視界特性を向上。さらにダッシュボードやコンソールといったゾーンごとに質感や触感の異なる内装材を配置するなど、見た目の豪華さではなく上質な作り込みによって、「居心地のよさ」を追求している。「ドライバーズ・コックピット」としてデザインされたインテリアと言えるだろう。

 ドライバーの着座位置からステアリングホイール、シフトレバーなど操作系までの距離、各スイッチの操作感に至るまで、日本人の体型・体格に合わせてインテリアをレイアウト。ドライバーが快適に運転できるよう、適度な囲まれ感と開放感を両立する。

 本革巻きステアリングホイールはRS-B/Bを除き標準装備。従来型では高級車の象徴とも言える4本スポークだったが、スポーティな3本スポークに変更された。ステアリングスイッチはクリック感を向上させ、操作性を高めている。

 トランスミッションは2Lが8速AT、2.5Lが6速、3.5Lが10速のシーケンシャルシフト。全タイプともマニュアルモード付きでパドルシフトも装備される。

 走行速度や走行道路の最高速度、各種アラートなどをフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイ。標準装備となるグレードもあるが、オプション設定されているので全車に装着が可能だ。

 後方の映像をミラーに表示するデジタルインナーミラー。後席乗員やウインドウ枠といった視界を遮るものがなく、クリアでワイドな映像を表示できる。

 シフトレバー後方に電動パーキングブレーキレバーを配置。アイドリングストップ(2L)、EVモード(2.5L/3.5 L)のスイッチもここに配置される。

 T-Connect SDナビゲーションシステムは全車に標準装備。ディスプレイを2段式とし、カーナビを表示するユニットは走行中の視線移動が少なくて済むように上段に配置する。

 センターディスプレイには、エアコンやオーディオの作動状況や設定などを表示。エアコンはダイヤルとボタンでの操作のほか、タッチパネルで設定変更を行える。

 チルト&スライド式ムーンルーフは、挟み込み防止機構に加え、パワーオフ後作動機能付き。2L RS-BおよびB以外のグレードにメーカーオプションで装備可能だ。

 交通事故発生時、エアバッグ作動と連動して自動的に通報するヘルプネット機能を搭載。オーバーヘッドコンソールには、ヘルプネットのボタンを配置し、事故や急病時に任意に通報することもできる。


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