クルマのヘッドライトが暗いと感じたときの対処法5つ

巷で噂されるレンズ部にアルコールを使うのはNG

 最近はまだよくなったとはいえ、ライトが暗いというのは永遠の悩みと言っていい。明るすぎるのは周囲に迷惑がかかってしまうが、わきまえた範囲でできるだけ明るいほうがうれしいのは確かだ。暗さ対策についてはいろいろとあり、今回は整理して紹介しよう。

1)高性能バルブに交換

 ハロゲンで使われる定番が、高性能バルブへの交換。これが一番安くて、まずまずの明るさも手に入る。もし手に入るなら、バッテリーから直に電源が取れるリレーキットを使うといい。旧車の定番だが、現代のクルマにも効果あり。

2)ハロゲンをHIDやLEDに変える

 ハロゲンの場合だが、社外キットを利用してHIDやLEDのバルブに交換するというのは定番と言っていい。どちらも安い中国製が出回っていて、品質もかなりよくはなってきている。ただHIDは実際に装着しても明るくて光軸も出るが、問題はLED。こちらも性能は次第によくなってきてはいるが、光量が足りなかったり、光軸が出ないものも多い。LEDの場合、クリアな光なので明るく見えるだけで、実際は明るくないことがあるので注意が必要だ。

3)純正HIDのバルブ交換

 純正のHIDバルブはD2R/D2S , D4R/D4Sというように規格化されていて、交換もできる。その際により明るいものを選べばいい。ただし、もとがHIDなので、劇的には明るくはならないので悪しからず。ちなみにHIDもLEDも、寿命があるので、少しずつではあるが暗くはなってくる。

4)レンズを磨く

 悩んでいる方も多いのが、レンズの曇り。白や黄色になって、中身が見えないこともあったりと、暗さの原因になっている。市販のレンズクリーナーやプロによる研磨サービスなどがあるが、いずれも解決の決定打にはなっていないのが実際のところ。保護膜を削り取ってしまったりするのが原因で、クリアで塗装するのが一番確実ではある。また、最近話題になっているのがヘッドライトスチーマーというアイテムで、蒸着コーティングをすることで曇りを防止してくれる。

5)内部を磨く

 レンズ表面ばかりに目がいってしまうが、じつは内部もけっこう汚れているものだ。これをなんとかして取り除きたいと思うのだが、バルブを抜いて割り箸の先に巻いた布で届く範囲をこすってやるしかできない。これだけでも、汚れはけっこう取れる。以前、アルコールを入れて振って洗うという裏技が紹介されたことがあるが、メッキ部分にシミができるのでおすすめしない。どうしても内部を完璧にきれいにしたい場合は、ライト本体全体を温めてレンズと本体の接着を外してやるしかない。 


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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