出先なら代用品を憶えておくと応急対応できる!
トラブルはいつやってくるかわからない。すぐにレスキューしてもらい、路上復帰できない場合もある。そこで応急的なテクニックやアイテムを知っていれば、家や修理工場などになんとかたどりつくこともでき、一大事を回避できるかもしれない。また、それほどまででなくても、なくて困ったをその場で解消できれば、快適ドライブをそのまま続けることもできるかもしれない。今回は身の回りにある応急アイテムと、それを使った裏技を紹介しよう。
1)冷却水に水
大量に漏れている場合は仕方がないが、ラジエータに小さな穴が開いたり、ホースの亀裂から漏れている場合、継ぎ足しながら運転できることがある。その際、冷却水は持ち合わせていないのが普通だ。
そうした場合、使うのは水で構わない。じつは冷却性能でいえば、いわゆるLLCより水のほうが上。レース車両は水を入れているほどなので、市販車にも使える。ただ水は劣化してしまうので、入れっぱなしはダメ。修理が済んだらLLCをキチンと入れよう。
2)ウインドウウォッシャーにウーロン茶
ウォッシャー液はなくても走るけど、場合によっては視界が確保できず、危険なこともある。水を入れてもいいのだが、油分を落とす能力ではウーロン茶のほうが上(それほど洗浄力は高くないが)。自販機で買ってきて入れればいいので、入手も難しくはない。こちらも腐るので、必要最小限だけ入れるのがポイント。
3)虫の死骸にはタバコの灰
虫の死骸は乾燥すると落としにくいうえに、内蔵などが塗装を犯すので速やかに落としたい。またゴシゴシやるとキズが付くのもやっかいだ。そこでタバコの灰だ。最近はタバコを吸う人も減っているので、入手が難しいかもしれないが、もしアナタが吸うなら試してほしい。まずは死骸に水を少し垂らして、その上にタバコの灰を落として少し待つ。これで柔らかくなって、簡単に拭き取れるはず。灰はアルカリ性で洗浄能力が高いというのが、ポイントだ。
※写真は火を消した状態で行っています
4)虫の死骸にはガラスクリーナー
虫の死骸にはガラスクリーナーも効く。一般的なクリーナーでもいいが、水ですすぐなどの必要があり、使いにくい。ガラスクリーナーであれば虫の死骸に浸透して取り除きやすいし、二度拭きも必要ないので扱いが楽だ。
5)車内のベタベタにはレモンエキス
走行不能になることはないが、ハンドルやシフトがベタベタして不快なときがある。しかも脂分だけに水拭きでき取れないし。そこで使うのがコンビニでも売っているレモンエキス。これを水にホンの少し垂らして拭くだけでさっぱり。レモン汁自体は酸性というのがポイントになる。すでに紹介したウーロン茶でも拭くのも同様の効果がある。
ちなみに、その昔言われたファンベルトが切れたらストッキングを丸く結んで代用という技はマユツバもの。実際試したことがあるが、一瞬にして切れてしまったのだが「あんなに柔らかいものが代用になるなら苦労はしない」というのは冷静になれば当然だ。