適正温度はないが冷やしすぎは燃費を悪化させる
クールビズが話題になったりして、エアコンの適正温度に意識がいくようになったが、オフィスや家庭では28度が適正とされていたりする。個人的には少々高い気もするが、クルマの場合はどうなのだろうか。
結論からいうと、数字で適正温度は決められない。そもそもクルマはオフィスなどと違って、ガラス張りだし、それらの面積も違う。しかも猛烈に発熱するエンジンなどを搭載している。また動くので太陽の向きは変わるし、日陰に突然入ったりする。だから、設定温度はいくつと、数字では簡単に決められないということになるわけだ。
もちろん闇雲にキンキンに冷やすのは、コンプレッサーの稼働が増え、燃費も落ちてしまうので、そこそこ暑くない程度にこまめに調整するのがいい。その際、マニュアルよりも、断続的に自動で風量などを調整してくれるオートモードを使う。
ただ、最近のコンプレッサーは可変式が増え、シームレスにコンプレッサー圧を調整してくれるので、エンジンへの負担も全体的に減ってきていることから、シビアに温度設定を調整しなくてもいい。
車内全体の温度自体を効率良く下げたいなら、赤外線をカットする断熱フィルムを貼るなどの対策も同時に行なうのもいい。さらに、ミニバンやSUVなど、車内が広いクルマは座る位置によって温度が異なるので、乗員すべての意見を聞くようにもしたい。