中古車価格が驚くほどリーズナブルな多い!
基本的に中古車の価格というのは、時間が経つにつれて徐々に下がっていき、次第に市場で見かけなくなっていくというのが一般的だが、中には何かのきっかけで人気が再燃するという車種も存在する。
そのきっかけは、メディアなどで取り上げられたり、今は絶滅してしまったコンセプトだったり、ようやく時代が追いついたりとさまざまだが、今回はそんな再び人気が出てきそうなクルマを独断と偏見でご紹介したい。
1)ホンダ・エレメント
元々は北米市場で販売するためにアメリカで企画され、アメリカの工場で生産されていたエレメント。現地の若者向けに、ユニークな観音開きドアや防水性に優れた室内に10フィートのロングサーフボードの積載をも可能にした同車は、現地でスマッシュヒットを記録するに至っている。
そして2003年4月からは日本でも販売がスタートしたのだが、2.4リッターという排気量や259万円(デビュー当時)と微妙に高い価格、ボディの半分が無塗装の樹脂パーツという点が安っぽいと思われたのか、日本では販売面で大苦戦。結局、約2年で販売終了となってしまった(北米では2011年まで販売継続)。
しかし、日本での販売が終了してから10年以上経過した今でも同様のコンセプトの車両はなく、SUVブームも継続中なので、再度脚光を浴びる可能性は大だと考える。
2)日産スカイラインクーペ(V36型)
日本では大排気量のクーペ受難の時代が続いており、海外市場ではV36型スカイラインクーペの後継車となるインフィニティQ60も販売されているが、日本に導入される気配はない。しかし、クルマの魅力という部分では決して見劣りするものではないだろう。
V36スカイラインクーペはフェアレディZとプラットフォームやエンジンなどを共有しているが、一番の違いは乗車定員。フェアレディZが2シーターなのに対しスカイラインクーペは後部座席を備えた4シーターであり、いざというときにプラス2人乗れるというのは心強いポイントと言える。
また、中古車価格が驚くほどリーズナブルで、新車時に400万円クラスだったものが、今では総額100万以下から狙えてしまう。近い年式の輸入クーペを狙うなら一考してもらいたい車種である。
3)三菱i-MiEV(軽自動車版)
最近では充電設備の設置も増え続けており、日常的に見かけることも増えてきた電気自動車。航続距離の心配はあるものの、近所の移動など、日常のアシとして使うのであればそれほど心配もいらないだろう。さらに1km当たりの走行コストは内燃機関車両よりも圧倒的に安く、オイル交換のコストもゼロと、維持費の面でも魅力的だ。
また、モーター特有の加速感とMRレイアウトによって、走らせても充分楽しいモデルとなっており、セカンドカーとしてはピッタリの1台と言えるだろう。残念ながら2018年4月のマイナーチェンジでボディサイズが拡大し(といってもバンパーの大型化で室内空間に変更なし)普通車となってしまったため、維持費の面でアドバンテージがある軽自動車版のi-MiEVの人気が再燃しそうだ。