先代モデルから受け継いだキャラクターラインを多く採用
その要素とは下記の3つだ。
・ピュアとアイコニック
クルマとデザインのスピリットにつながる。
・エレガントでセンショナル
職人が作るインテリアに使われる素材。
・シャープとライトウェイ
テクノロジー・エンジニアリングをイメージ。
まず、初代A110のアイコンといえる丸目4灯をモチーフにしたLEDヘッドライトを採用。ヘッドライト下からボンネットに伸びる2本のセンターラインは、先代アルピーヌA110をオマージュしている。また、フロントノーズからリアテールランプまで描かれたラインは、まっすぐではなく曲線であるためエレガントなラインを可能とした。そして、サイドも先代モデルから受け継いだキャラクターラインを採用している。
リヤはアヒルの尾のようなダックテールを再現し、テールランプを端に持っていきタイヤハウスを極力外に出したことで低さを際立たせている。もちろん空力デザインも意識しており、何十時間も風洞実験を重ねている。ボディ背面のアンダーディフューザーの角度は1度、0.5度といったコンマ単位までこだわり、ボディデザインと調和させている。
その結果、250km/hでのダウンフォースはディフューザーにより85kg、フラットフロアによるダウンフォースは190kgを発生する。さらに唯一、250km/hの出るスポーツカーとしては、リヤスポイラーがないことも特徴と言えるだろう。
インテリアを見てみよう。初代A110を彷彿させる内装はじつにスポーティ。センターコンソールにスイッチ類をまとめたことで、運転中の操作性を向上。また、アルミパーツを多用したことで、レーシーな仕上がりになっている。また、サベルト製シートは1脚が13.1kgと非常に軽量。ちなみに次期ルノー・メガーヌR.S.のシートが1脚25kgなので、いかに軽いかがわかるだろう。外装はもちろん内装にも抜かりなく、クルマ好きが喜びそうなカーボンファイバー・アルミニウム・レザーといった素材がふんだんに用いられており、特別なクルマに乗っていることを実感できる。