ミニバンの使い勝手とコンパクトなサイズを両立するプチバン
かつてミニバン王国を築いたホンダには、フリードというコンパクトな3列シートミニバンがある。このクラスとしてはトヨタ・シエンタほどではないにしても、3列目席は実用的。
とはいえ、ステップワゴンほどじゃない。ならば、と用意されているのが、2列シート+ガレージライクで広大かつ使い勝手抜群のラゲッジスペースを持つフリード+(プラス)。こちらももともとはミニバンパッケージだから、後席を含む室内空間はミニバン同様のゆとりがある。
走りはともかく、2列シートのコンパクトカーで後席の乗降性やゆとりで文句なしなのが、トヨタのスペイドだ。
大開口スライドドアを備え、助手席ロングスライド(最大700mm)、後席左右分割クッションチップアップ機構などによって、子どもが車内で立って着替えができたり、スライドドアから室内に自転車が積めたりするのだから超便利。
ミニバンっぽい使い勝手には魅力を感じるけれど、コンパクトなサイズは譲れない……というなら、いっそ3列シートをあきらめ、割り切って2列シートのプチバン、またはワゴンタイプを選択するのもアリだと思う。どうしても3列目席が必要なら、Mクラスボックス型を狙うのが正解でもあるからだ。