カーエアコンの効きを取り戻すと噂の「エアコンガスクリーニング」の効果はあるのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマのエアコンは経年で効きが悪くなることが多い

■対策として「エアコンガスのクリーニング」がいま注目されている

■筆者が実際に試すと冷房の吹き出し温度が7度も下がった

冷媒ガスの漏れや劣化でエアコンの効きは悪くなってくる

 日本の夏は高温多湿。とてもエアコンなしでは過ごせない。その夏のカーライフの生命線ともいえるエアコンだが、新車のうちはガンガン冷えるのに4〜5年も経つと徐々に効きが悪くなって、エアコンのスイッチを入れてもなんだか暑い、冷えないと感じることも……。エアコンガス

 こうした場合、以前はエアコンの冷媒ガスの追加チャージを勧められることが多かったが、現在主流の冷媒ガス=HFC-134aは適正量の範囲が狭い。そのため多過ぎても少な過ぎてもエアコンの効きが悪く、故障の原因にもなることもあり、できれば避けたい。HFC-134aの量は圧力ではなく、グラムで管理するので真空引き作業が必須だからだ。

エアコンガス

 その代わり、いま注目を集めているのがエアコンガスのクリーニング。これは専用の機械を使って、冷媒ガスを真空引きですべて吸い出し、冷媒ガスの中の水分や不純物を取り除いたあと、適正量を入れ直すという作業。HFC-134aは水素系のガスで湿気を含みやすいといわれ、エアコンシステムが密閉されているといっても、どうしても経年劣化で水分や不純物が混入してしまう。その結果、エアコンの効率を落としてしまうということがあるらしい。エアコンガス

 また設計上はエアコンガスが漏れることはないようになっているが、実際はジョイントなどから微量のガスが漏れていて、1年間で5%ほど冷媒ガスが減っているとも言われている。冷媒ガスが減れば、当然エアコンの効きは悪くなるので、エアコンガスクリーニングで冷媒ガスの水分・不純物を除き、規定量まで冷媒ガスをチャージすれば、エアコンは冷気を取り戻すというわけだ。エアコンガス


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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