フレームの強化は走りに大幅貢献! 新型スズキ・ジムニー開発責任者インタビュー (1/3ページ)

オンロードでも体感できるジムニーの進化

“世界最強のオフローダー”スズキ「ジムニー」が7月5日、20年ぶりにフルモデルチェンジし4代目へと進化した。その誕生秘話や開発の狙いなどについて、チーフエンジニアの米澤宏之(よねざわひろゆき)さんに聞いた。スズキ・ジムニー

──先代ジムニーを20年間作り続け、そして今このタイミングで世代交代した技術的、あるいは法規面での要因は?

米澤:歩行者保護の安全法規がメインですね、前面・側面衝突もありますが。

──今年6月15日以降の新型車に適用される、ポール側面衝突基準がとくに厳しいように思えますが、それで新型ではサイド&カーテンエアバッグを全車標準装備したのですか?

米澤:そうですね、それもあります。あとはエンジン、K6A型を搭載するのは先代ジムニーが最後になりました。

──排ガス・燃費基準がWLTCモードに切り替わると、K6Aでは厳しいですか?

米澤:できると思いますが、商用車を含め軽自動車のエンジンは全てR06A型に換わってしまいましたので、K6Aを再適合させるのは不要かなと。シエラの方は、海外のWLTCではエクストラハイ、135km/hまでをカバーするモードもありますので、全世界での販売を考慮して従来のM13A型より排気量が大きく、なおかつNAエンジンのK15B型にしました。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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