普段見られないマシンが富士スピードウェイを全開走行
クルマ好きなら誰もが一度は憧れるであろう、イタリアが誇る名車フェラーリ。そのイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ」が6月30日〜7月1日の2日間、静岡県・富士スピードウェイで開催された。
朝8時に取材班が会場に到着すると、ゲートオープン前にもかかわらず、すでに100台以上の見学者の列ができていた。ピットへ向かうと、そこにはファンには夢のようなたまらない光景が広がっていた。それもそのはず、2018年の「フェラーリ・レーシング・デイズ」のテーマが『Live Your Dreams』なのだ。
今回のイベントのハイライトは、スクーデリア・フェラーリ(F1チーム)で使用されなくなった個人で所有しているF1マシンの維持管理、輸送、支援などを行ってくれるF1クリエンティがイタリアから来日。レーシング・デイズはもちろんのこと、フィナーリ・モンディアーリ(イタリアで行われるフェラーリイベント)などさまざまなイベントでいつでも走行できる状態に維持している。オーナーはフェラーリのワークスドライバーだったミハエル・シューマッハやジャン・アレジの気分でサーキットを思う存分走ることができるのだ。
走行しているドライバーも楽しいが、見ているギャラリーも大興奮! 各時代を走り抜いた名マシンが富士スピードウェイの1.5kmのストレートをホームスタンドで聞ける幸せといったら……。全身に鳥肌が立つほどのエキゾーストサウンドに酔いしれてしまった。
さらに、すごいのはF1だけではない。フェラーリが2005年から始めている「XXプログラム」のマシンも今回は数多く走行している。これは限られたフェラーリオーナーのみが、公道走行不可のサーキット専用車を購入することができ、年に10回ほどフェラーリ公認イベントで走行している。参加マシンは2005年に登場したFXX、599XX、そして2014年にデビューしたFXX Kのほかに、さらなる高性能版のFXX K EVOも参加した。
ほかにもコースイベントでは、スーパーカーパレードやフェラーリ・チャレンジ・アジアパシフィコ・レースの第4戦も行われるなど、トイレに行く時間ですらもったいないと思う魅力的な内容だ。
ピットエリアでは、最新モデルやイタリア・マラネロでレストアを終えたばかりの2台のクラシックモデルを展示。ほかにもホビーメーカーのタミヤやフェラーリに関する商品を見られるブースも出展された。
満足度100%の「フェラーリ・レーシング・デイズ」は、オーナーでなくても行く価値は十分にある。今参加できなかった人は、ぜひ次回に足を運んでみてはいかがだろうか。