先代と比べてアグレッシブなスタイルに変身
アウディは、2代目となる新型A1スポーツバックをドイツで発表した。上級モデルに匹敵するインフォテインメントやドライバーアシストシステムを多数備えている。
エクステリアは、全長は先代モデルよりも56mm長い4.03mで、広いトレッドと短いオーバーハングにより、低重心のスポーティなルックスに仕立てられている。ボンネット先端には、1984年に登場し、ラリー界を制したアウディ スポーツ クワトロをオマージュした3本のスリットが特徴的だ。
サイドは、ワイドなCピラーや、ルーフ上のCピラーに伸びるラインに加え、サイドのボディラインは前下がりのウェッジシェイプを描いており、ワイド&ローなデザインを強調している。
人気のSラインパッケージを選択すると、大型エアインレット、シルトリムの追加、フィン入りボンネットの下に設けられた横長のスリット、大型リヤウイングなどが装備される。オプションのフルLEDライト内のデイタイムランニングライトは、セーリングの「ハイドロフォイル」と呼ばれるパーツをモチーフにした、羽のようなグラフィックデザインが含まれている。
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また、テールランプには立体的なレンズを採用し、つなぎ目のない点灯パターンがA1スポーツバックであることをアピールする。
インテリアは、「コンパクトクラスで最もスポーティなインテリアを実現すること」をコンセプトとしており、コントロール類やオプションのMMIタッチディスプレイはドライバーを中心に配置。まるでコックピットのような空間に仕上げられている。
ディスプレイと助手席側のエアコン吹き出し口は、ブラックガラス調のダッシュパネルと一体化され、スマートな印象を受ける。また、オプションのマルチカラーアンビエントライティングパッケージは、30色から選択できるLEDライトによって、夜間の室内を鮮やかに彩ってくれる。
装備されるデジタル機能は、高解像度の10.25インチディスプレイとマルチファンクションステアリングホイールを備えた、フルデジタルインストルメントクラスターが標準装備される。そのほか、オプションのアウディバーチャルコックピットではメーターナセル内にナビゲーションマップが表示されるなど、未来的な装備が充実。
さらに、インフォテインメントシステムはすべての操作をタッチ入力が可能。MMIナビゲーションプラスは、Audi connectと連携することによって、目的地までの交通状況を見ながらクラウドでルート計算を行う、ハイブリッドルートガイダンスを使うことができるので、遠出も安心だ。
安全装備については、先行車との車間距離維持機能や車線維持機能、パーキングアシスト、65km/h以上で走行中に車線維持のサポートをする車線逸脱警報システムを搭載するなど、上級モデル同等の安全システムが備わっている。
また、アウディプレセンスフロントを備えており、霧などで視界が悪いときも、前方を走る車両、道を横断する歩行者や自転車など、危険を検知してアラート音などで警告し、場合によっては緊急ブレーキを作動させて危険から回避してくれる。オプションのアウディプレセンスベーシックを搭載していると、フロントシートベルトを引き締めてウインドウを自動的に閉じ、ハザードライトを点滅させるので安心だ。
そして、駐車をサポートする機能はリヤパーキングシステムに加え、今回初となるリアビューカメラを装備。さらに、駐車時にステアリングを自動的に操舵するパークアシストシステムは、新しく必要に応じて何度か切り返しをしつつ、前向きでの並列駐車ができるようになった。
エンジンは、高効率なTFSIエンジンが搭載されており、欧州仕様は最高出力116馬力の1リッター3気筒を搭載する30TFSI、150馬力のパワーを発揮し、シリンダーオンデマンド効率システム(COD)を備えた1.5リッター4気筒エンジンの35TFSI、最高出力200馬力/最大トルク320N・mを発揮する40TFSIの3種類のエンジンが搭載されるとのこと。その後、95馬力の25TFSIが追加される予定だ。
このほか、オプションとしてアウディドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステムが設定されている。ドライバーは、オート/ダイナミック/エフィシエンシー/インディビジュアルの4つのドライビング特性が異なるモードを選択し、その時の気分や使用状況に合わせたモードで快適に運転を愉しむことができる。
なお、欧州市場では2018年の夏から受注を開始し、今秋に販売される予定だ。ドイツでのベース価格は2万ユーロ未満、日本円にして255万円以下と予想される。さまざまな最新装備が備わったA1 スポーツバックへの期待はますます高まるだろう。今から日本への正規導入が待ち遠しい。