性能だけに注目するならムリして高い純正を選ばなくてもいい
とくに新車を買う際には最初から標準装備のクルマ(≒高級車、高額車)であればいいが、そうでないクルマの場合カーナビも一緒に買うことがほとんどだろう。そのカーナビ、大きくはクルマの生産の際に組み込む純正ナビとも呼ばれるメーカーオプションのもの、生産後に装着するディーラーオプションのもの、カー用品店などで買う社外ナビの3つに分かれる。それぞれのメリット、デメリットを考えてみると
■純正ナビ
●メリット(最近は300万円以上の高額車にならないと、設定がないことも増えている)
・複雑なダッシュボードの形にも対応しており、まとまりがいい、カッコいい
・やはり高級に見える
・駐車のアシストや、高額なスポーツモデルでは走行モードの選択やクローズドコースでのスピードリミッターの解除、各種温度や前後左右Gの表示といったクルマの機能の一部にもなっている
●デメリット
・価格は最低20万円台といったところで高価
・輸入車にたまにある「モニターは付いているけど、ナビ機能はオプション」という場合だと、ほぼ純正ナビしか選択肢がない上に、やはり高い
■ディーラーオプションのナビ
●メリット
・ディーラーオプションなのでフロアマットなどのアクセサリーと同じように、値引き、割引の対象になることが多い
・保証が純正ナビと同様の「3年6万km」など、長いことが多い
・「ナビレディパッケージ」などと呼ばれるメーカーオプションのバックモニターやステアリングスイッチのセットを選ぶとそれらと連動したり、ミニバンなどでは後席用モニターも設定されるなど、拡張性も広い
●デメリット
・全体に飛び抜けた部分は少ない保守的な製品ではあるが、大きなデメリットはない
■社外ナビ
●メリット
・全体的に安い
・現在であればドライブレコーダーとの連動など、最新の機能は社外ナビから導入されることが多い
●デメリット
・純正ナビ、ディーラーオプションのナビと対照的に保証が短い
といったことが挙げられる。
全体的には高額車を買うような人であれば気にすることはないにせよ、一般的な価格帯のクルマにおいては15万円程度のカーナビであれば十分な機能を備えているので、強いこだわりがないのであれば、純正ナビのようにカーナビに無闇に高い投資をする必要性は薄いのではないだろうか。