ヘッドライトの片側だけで約10万円という車種も
自動車とはいえ機械であるから、故障してしまうのはやむを得ない。しかし、故障する箇所によって修理代は雲泥の差となってくる。エンジンやミッションなど、クルマの根幹にかかわる部分が高額となるのは当然だが、これからの季節の必需品ともなるエアコンも高額修理となりやすい部分として知られている。しかし、これ以外にもじつは意外と高額な修理となってしまう部分があることをご存知だろうか?
1)パワーウインドウ
もはやほとんどの車種が標準装備となっているパワーウインドウ。しかし、こちらが壊れると意外と高額な修理費が必要となる場合がある。パワーウインドウスイッチの不良であれば、スイッチを交換するだけで済むが、内部の機構にトラブルがあると厄介で、例えばパワーウインドウのモーターにトラブルが発生した場合、このモーターアッセンブリーだけで約2万円(50プリウスの場合)で、さらに交換工賃が発生してしまうのだ。
2)ヘッドライト
最近ではLEDヘッドライトを採用する車種も増えてきている。省電力で明るく、長寿命といいことづくめのように思えるLEDヘッドライトだが、万が一事故などで破損させてしまうと驚くほど高額の出費となってしまうのだ。例を挙げると50プリウスの個性的なヘッドライトは片側だけで約10万円。コンパクトクラスのアクアでも片側約7万5000円と高額なのである。ちなみにアクアはハロゲンライト仕様もあるが、こちらだと3万6000円ほどと半額近くになる。
3)電動スライドドア
ファミリーカーとして人気のミニバンには必須装備といえる電動スライドドア。スライドドア自体、重量がそこそこあるため、力の弱い子供や女性、年配の方でもスイッチ操作ひとつで開閉ができ、リモコンやジェスチャーで開閉ができる車種も存在しているため、さまざまなシーンで重宝する装備だ。しかし、こちらもモーターやワイヤーが使われていることから、パワーウインドウのように修理が高額になりがち。このモーターとワイヤーを新品交換すると部品代だけで6万5000円ほど。そこに交換工賃が乗るので、こちらも10万円ほどの出費を見なければならなくなってしまう。
このように、便利になった反面、万が一のときの出費も大きくなってしまうので、とくに中古車を買うときなどはトラブルの兆候がないかをチェックしておきたいところだ。