見た目・走り・使い勝手がすべてバランスされた3台
最近の軽自動車は、走りのよさはもちろんデザイン性の高さ、たっぷり積める収納力などが魅力だ。そこで、走りもユーティリティも両立するベストバイな軽自動車はどれか? モータージャーナリストの青山尚暉さんが厳選した3台はコレだ!
1)ホンダN-BOX
まずはどんな人にでも薦められる、軽自動車ベストバイと思える1台がホンダN-BOX。その完成度、 走りの質感はもはや軽自動車の枠を超えたもので、NAでもじつによく走る。つい最近、東京から軽井沢を往復したけれど、高速走行はもちろん、上信越道・碓井軽井沢ICからプリンス通りに至るキツイ登り坂も、大人2名+犬2頭でもストレスなく走ってくれたのだから驚き。
先行車追従型クルーズコントロールのACCを含むホンダセンシングを全グレードに標準装備し、先進安全運転支援機能もまた軽自動車として文句なしのレベルにある。加えて、クラス最大級の後席足もとの広さ、両側スライドドアからの後席乗降性、シートアレンジ性、荷物の積載、ペットの乗車性も抜群。つまり万能である。先代モデルに対して、NAとターボの性能差が縮まったあたりも褒められる。ミニステップワゴン的存在感も魅力のひとつ。
2)スズキ・ハスラー
今をときめくクロスオーバーSUVが好みなら、雪国ユーザーの要望にもばっちり応えてくれるハスラーだ。内外装のデザイン性、所有欲をそそる多彩かつカラフルなボディカラー、視界の良さ、運転のしやすさもさることながら、悪路、雪道の走破性もハイレベル。
都会でのオシャレ度も欠かせないアウトドア、スノースポーツ派にはもうぴったりだ。ただ、クルマのキャラクターから遠出する機会も多いというなら、ぜひターボを選んでほしい。動力性能の余裕、走りのスムースさや質感がグッと高まり、軽自動車最上級の走りの良さが得られるからだ。
3)ダイハツ・ムーブキャンバス
家の玄関前、駐車場に佇んでいるだけでほのぼのとさせられ、スタイリッシュなライフスタイルを想像させてくれる1台がムーブ・キャンバス。往年のVWバスをモチーフにしたような、とくにツートーンカラーのボディデザインは秀逸(モノトーンボディを選んでしまうと、途端にフツーになる)。
ムーブとタントの中間的パッケージによって、便利な両側スライドドアを備えつつ、タントよりずっと安定感やしっかり感のある、走りに定評あるムーブに近い走行性能を持っているところもポイント。ステレオカメラによる先進安全運転支援機能のスマアシⅢがもたらす安全性、安心感も注目点。犬顔でペットの乗降性、乗車性にも優れるから愛犬家にもぴったりだ。エンジンはNAのみのため、街乗りメインのユーザーにお薦めしたい。