クラクションはホーンなどを作るメーカー「クラクソン社」が訛ったものだった!

英語ではホーンといわないと通用しない

 セロテープやタッパ、マジックテープなど、普通に使っているものの、じつはある商品の名前だったりするものは多い。たとえば、お尻が洗える便座はなんでもウォシュレットと呼ぶけど、TOTOの商品名。つまりTOTOの以外に使うのは、本来間違いということだ。一般名詞としては、温水洗浄便座。

 これらは、いわゆる商標の侵害になるのだが、なかには商標権が放棄されているものもあって、こちらは由来が商品名というだけで、問題なく使える。問題があったとしても、いちいち訴えられることはないだろうが。

 クルマにもこのパターンはあるかと探してみると和製英語はいっぱいあるものの、商標由来は意外にない。ただ、数少ない例のなかにはびっくりなものがある。

 クラクションというのは普通に使うし、稲垣潤一の歌にも出てきたりする。じつはクラクションというのは、クラクソン社という製造元に由来するもの。クラクソン社はフランスのメーカーで、早い時期に日本にも輸入されて、それがお馴染みになったのだろう。だから、クラクションといっても英語では通じないので悪しからず。ホーンと言わないと通じない。

 クルマそのものではなく、乗り物に範囲を広げるといろいろとあって、ユンボやキャタピラー、セスナはすべてある会社の商標。また、ベトナムなどの東南アジアの国ではスーパーカブみたいな形のバイクはすべてホンダだったりする。商標をもっている会社としては迷惑かもしれないが、それだけお馴染みになっているというのは悪いことではない気もする。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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