後ろを走れたら幸せ! 今、後ろ姿がイケてる国産現行車3選はコレだ

人に見せつけたくなるバックシャンなクルマたち

 自分の愛車は「顔」が命だが、人のクルマは「お尻」が命……まではいかなくても、とっても重要! なぜならドライバーが直接目にするほかのクルマは、たいてい後ろ姿だから。じゃ、その後ろ姿がイケてるクルマは何か?

 私が真っ先に挙げたいのは、なんといってもマツダロードスターだ。街で目にするロードスターの遠い後ろ姿は、一瞬「スーパーカーか?」と思うほどグラマラス。しかし近づいて見るとビックリするほどコンパクトで、サイズに頼らないその存在感の強さに、毎度感服させられる。

 ロードスターのお尻がこれほどの存在感を放つのは、総合的にはスポーツカーとしてのフォルムの美しさゆえっつーことになるが、わかりやすく言えば、お尻を思い切り絞り込んで、キュッと上を向かせているからだ。こうするとトランク容量はかなり狭くなるが、それより見た目の官能性を優先している。家事はやや苦手だけど、エロさ抜群の女優ってことですね。でもロードスターはコンパクトなので維持費が安いし、燃費もイイ。重いものを持つのは苦手な癒し系女優というところでしょうか。う〜ん、ステキすぎる。

 ロードスターの後ろ姿がイケてるのは、ちょっと当たり前すぎるので、その逆に近いパターンで選ぶと、スズキラパンが挙がる。ラパンは全体として猛烈にかわゆくて、オッサンでもつい頭をナデナデしたくなるが、中でも死ぬほどかわゆいのが後ろ姿。ちっちゃなチンクシャ系のシルエットに、大きすぎるくらい大きい真ん丸なテールランプの組み合わせ。

 テールゲートの切れ込みは泣き笑顔、かわいい鼻(テールゲートノブ)と口(ナンバープレート)もちゃんとある。ラパンの後ろ姿は「反則だろ!」と言いたくなるほどの“幼体”なのだ。つまり、子犬や子猫と同じで、どんな悪人でも本能的に胸がキュンとなるカタチになっている。

 ロードスターやラパンは、性別があるとすれば間違いなく女。男系で後ろ姿がイケてるクルマというと、とりあえず思い浮かぶのはスバルXVか。

 XVは、基本的にはインプレッサスポーツの車高を上げてちょいドレスアップしただけみたいなもんだが、インプより断然イケて見える。インプレッサスポーツは、おとなしくて端正なハッチバック。言わば「イイ人」だが、その車高を上げて黒いフェンダーを装備し、ディフューザー的造形やルーフレールで適度に武装すると(XVです)、「頼りになりそうなイイ人」になるのだ。

 これでモテ感がグッとアップ。イケてるように見えるという仕掛けである。真後ろから見たら黒いフェンダーはあんまり見えないから、差はそれほどないはずなのに、断然イケて見えるから不思議だ。やはり男がモテるためには、マジメなだけじゃダメで、適度な力強さが必要ということでしょう。勉強になります。


清水草一(永福ランプ) SHIMIZU SOUICHI

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愛車
フェラーリ328 GTS/ランボルギーニ ・カウンタック アニバーサリー/BMW 320d(先代)/ダイハツ・ハイゼットトラックジャンボ(90年製)
趣味
原稿を書くこと
好きな有名人
斉藤由貴、菊池桃子

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