日本で人気はやはり日本車! では日本車は海外でどう見られている? (2/2ページ)

欧州以外ではかなり高い評価を受けている

 ヒエラルキーとは、社会における地位を指す。具体的には、メルセデス・ベンツやBMWが上位にいて、それをアウディなどが追う。一般庶民はフォルクスワーゲンやルノーで、その少し下にフォルクスワーゲンから派生したスペインのセアトとチェコのシュコダがいる。

 日本車の位置付けは、フォルクスワーゲンと、セアト・シュコダの中間といった感じだ。ただし、トヨタのハイブリッドは先進的な商品イメージで、欧州ヒエラルキーの中で別格の存在。また、近年はレクサスやインフィニティに対して、理解を示す欧州人も増えてきている。

 では、アジア圏での日本車はどうか? まず、東南アジアに行くと、どの国も日本車だらけ。タイでも、ベトナムでも、ミャンマーでも、「日本車は品質が高い」と高評価で、中古価格もけっこう高い。また、カンボジアでは、ほかの日系メーカーより遅れて市場参入したマツダは「BMWと同格ブランド」というイメージがあるほど、高級ブランドである。

 そして、販売台数3000万台の世界ナンバーワン市場の中国でも、日本車は品質が高いことで評価は極めて高い。ただし、富裕層になると欧州車志向が極めて強くなる。そうしたマーケットにレクサスは中国人の趣向を強く意識した新型ESを登場させるなど、中国プレミアム市場への積極的なアプローチを行っている。世界各地、ところ変われば、日本車のイメージもいろいろ違う。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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愛車
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味
動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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