古典的なアメリカンスポーツ! シボレーカマロ・コンバーチブルは気分爽快【動画あり】

自由気ままに走らせたくなる気軽さがある

 カマロと聞いてあの、シボレーのアメリカンスポーツを思い浮かべる人は、クルマ好きだ。先日、27歳の若者とクルマ談議していて「カマロはね」と言ったら、「何それ?」という。オジサンとしてはムムム、である。説明してわかってくれたが、それほどアメリカン・スポーツカーはポピュラーではない。そんな前書きはさておき、久々にカマロのコンバーチブルを春風のなかで流してみた。じつに爽快、いい気分である。シボレー・カマロ・コンバーチブル

 GMのシボレーと言えば、古き良きアメリカの響きだ。クルマ好きのお父さん世代には、憧れのクルマだった。とくに大排気量のスポーツカー「カマロ」は、ちょい悪オヤジのイメージがあって、なんだかもててしまいそう。

 1967年に誕生したカマロは、いま第6世代だ。昨年末に日本でもリリースされた。GMはフルモデルチェンジにあたって「理由なき進化はない」と言っている。最新カマロは100㎏近く軽量化され、エンジンは、6.2リッターのV8と2リッター直4ターボの2タイプを持つ。ちょっと極端な組み合わせがなんともいえず面白い。SSと言うグレードに6.2リッターのV8があるが、これこそ古典的なアメリカンスポーツの代表選手。根強いファンも多いが、今回は最新のダウンサイジング版、2リッター直列4気筒ターボ搭載のオープンカー「コンバーチブル」を選んでみた。

 2+2のオープンスポーツだが、サイズはみんなの想像とは異なりそれほど大きくない。全長4780mm、全高1340mm、全幅1900mmで、最新のレクサスのスポーツモデルLC500と同サイズだ。走り始めるとアクセルワークに軽快に応答する。どんな加速かと思い切りアクセルを踏むとかなりの勢いでダッシュしてくれる。V8と比べると、怒涛のような力強さではないが十分な加速を体感できる。乗り心地もいいから、このまま箱根あたりのワインディングを走らせたくなる。

 ミッションは8速のATだ。ブレンボ社製ブレーキを備え、カスタマイズダイヤルで足まわりのセッティングを可変できる。ウエザー、ツアー、スポーツが切り替えられるが、V8搭載モデルのSSではサーキット走行用のトラックモードもあるから、楽しいもんだ。

 しばらく走り始めると久しぶりの左ハンドルにも違和感がなくなった。こんなクルマは「気分」で走るに限る。全体にマイルドな味付けで、屋根を開けると「のーんびり行こうよ俺たちは」の雰囲気。500万円をきるから、いちどはこんなオープンの味はどうだろうか。幌の開閉はボタン1つでアッという間に終了する。しかも時速48kmまで走りながら開け閉めできるのがおおらかである。



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