国産車が「壊れなさすぎ」ともいえる
輸入車に抵抗がある人の意見のひとつとして、「壊れやすいのでは?」というものがある。その反対として、日本車は壊れないというのがあるのだが、結論からというと、日本車に比べれば壊れやすい。これは事実。まぁ、日本車が壊れなさすぎといっていいのかもしれないが。ちなみに最近の日本車も軽量化やシステムの複雑化によって、将来的には故障が増える可能性もなくはない。
やはり複雑化すると壊れやすいのだが、ドイツ車勢は世界の自動車テクノロジーの最先端を行くという自負が強いのか、画期的ではあるものの、複雑ゆえに壊れるときは壊れるし、直すのもかなりの費用がかかったりする。
ちなみに以前言われたような、日本は高温多湿だから輸入車は壊れやすいというのは今はない。配線のコネクターなどを見ても、しっかりと対策はされているし、グローバル化が進み、国によって形状に差があるというのもなくなった。
ただ、ATがほとんど売れないヨーロッパメーカーはATを作るのが不得意なところもあるのは事実。たとえば、某国某社の2ペダルMTは早いと3万kmぐらいからガタガタしてくる。
あとはやはり生産技術も含めた、品質の問題。ラテン車系はどうしても品質にばらつきがあるし、そもそも設計からして抜けているところが見受けられたりもする。また各パーツのクオリティも日本製ほどはないことが多い。パーツの集合体がクルマだけに、そうなるとどこかしら弱い部分が出てきてしまう。
これまたよく言われるし、雑誌などにも書いてあったりするが、日本メーカーのパーツを輸入車も使っているから品質が上がったというのは半分正解。設計自体は日本でしても、生産が現地だと日本製ほどの品質にならないというのは確かで、タカタの問題がいい例だろう。
日本車と比べること自体がかわいそうな気もするが、故障する可能性が高いにしても、その分、それぞれのお国柄や個性などが楽しめるのが輸入車の醍醐味。一時のイタリア車みたいにボロボロ壊れることはないので、シビアに考える必要はないし、その分、日本車にはない魅力が楽しめるのは事実だ。