バラエティ豊かな車種の走行に皆釘付け!
6年目の開催となる「THE 銀座RUN Ehicial Meeting(以下:銀座RUN)」が5月6日に開催され、拠点となる東京港区にある東京プリンスホテルに国内外の名車が集結した。銀座RUNはクルマ文化と環境の共存を目指したイベントで、1960年代から20世紀までに登場したクルマが参加対象。都内を32.5km走行しギャラリーを楽しませた。
2016年、2017年と天候に恵まれなかった銀座RUNだが、今年は快晴のもと開催され、気温も28度とクラシックカーには過酷な気温にもかかわらず55台の名車が集った。
参加車両は冒頭にも「20世紀まで」と記載したが、主催者の判断でそれ以降の年代のクルマでも参加することができる。年々参加台数も増え、ますます人気を集めているイベントだ。
イベントを主催する根本 純さんは「このイベントは春と秋に行っています。今回は、東京駅前から銀座通り、千鳥ヶ淵、原宿、新宿、渋谷、代官山といった都会を中心に走れるルートを設定。32.5kmの道のりを55台のクルマがパレードするので、われわれは大胆“不敵”ではなく大胆“素敵”と言ってやっています。また、Stampitアプリ(おすすめのスポットをまとめて友達や仲間とシェアして楽しむ)を使い、アナログとデジタルを融合し若い人や女性でも楽しめる内容となっています」「僕らは、きちんと警察にも挨拶に行っています。道交法遵守での走行ですが警察への報告と挨拶を行っています。それがみんなの笑顔につながり、その顔を見たくてやっています」と話してくれた。
参加者からも「ギャラリー受けが良く、楽しかった!」という声を多く耳にした。イベント終了後には根本さん自ら参加者に話しかけており、こうしたコミュニケーションも長年続けられる理由の1つだと感じた。
今回参加されていた中で、取材班が注目した1台がこちらのフェラーリ512BBiだ。オーナーは女性で子どものころに歯磨き粉などを手掛けるサンスターが主催していた、晴海のスーパーカーショーで見た512BB(ベルリネッタ・ボクサー。2ドアクーペ・水平対向エンジンを意味する)のあまりの美しさにその場から1時間以上動けなくなってしまったそう。当時の友人に「ワタシこのクルマ、大人になったら買う!」と言ったのがきっかけで、念願叶って購入に至ったという。
さらに驚いたのは静岡県・御殿場市にあった「フェラーリ美術館」の元館長で、世界的にも有名なコレクターである松田芳穂さんが乗っていたクルマということだ。1984年の最終モデルで、松田さんは街乗りに使っていたという。現オーナーは今年、この512BBiを全国のオーナーが集う伝統のイベント「フェラーリブランチ」に乗っていったところ、松田さんご本人がすごく喜んでくれたと教えてくれた。ちなみに、このカラーリングはオリジナル色で、カタログ写真もあった。
昔から、お父さんの影響もあって輸入車のスポーツカーが好きだったという。
「免許を取って最初に乗ったクルマがランチア・ベータモンテカルロでした。本当はフィアットX1/9が欲しくて、試乗も兼ねて当時のフィアットやランチアのディーラーだった東邦モータースに行ったのですが、駄々をこねてランチアを買ってもらいました。父もクルマが好きで、ポルシェ党だったこともあって930ターボを持っていました。私が免許センターで免許を受け取り、家に帰って内緒で930ターボを乗って首都高を走ったら3回も回ったすごく怖い思いをしたのを覚えています」と当時を振り返る。
「この512BBiは年に5000から6000km走行し、長距離を走っても疲労感の少ないので最高のGTカーだと思いますね。BBに関してはクラシックカーとは言わせません、スーパーカーと呼んでほしいですね」と笑顔で話してくれた。
【詳しくはこちら】
「THE銀座RUNスタンプラリー」はこちら
https://stampit.jp/#/sheet/1711?mid=20180506tgr
「Stampit」アプリダウンロードはこちら
http://stampit.jp/pages/allocation.html?mid=20180506tgr