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軽からSUVまでさまざま! クロスビー以外にも存在するスズキのクロスオーバーSUVを振り返る (3/4ページ)

軽からSUVまでさまざま! クロスビー以外にも存在するスズキのクロスオーバーSUVを振り返る

国内外で大人気を得た世界最小SUVジムニー

 戦後日本の自動車黎明期、大人気だったクルマがある。「オート三輪」がそれで、簡単に言うとエンジン付き三輪車。現存する自動車メーカーだけでなく、さまざまなメーカーがオート三輪市場に参入した。

 そのひとつが「ホープ自動車」だ。最近まで遊園地用の乗り物などを生産していた「ホープ社」(現在は倒産)の前身である。1953年から「ホープスター」というオート三輪の生産を始めるものの、1965年に自動車業界から事実上撤退。だがその後も開発を続け、1967年にユニークなクルマを誕生させる。それがジープスタイルの4WD軽自動車「ホープスターON型」である。

 このクルマに目を付けたスズキは、ホープ自動車から製造販売権を買い取る。反対する者も多かったが、現会長の鈴木 修氏が決断したと言われる。このホープスターON型をスズキ流に発展させて生まれたのが1970年の「初代ジムニー」だった。

 本格的なラダーフレーム構造を持つパートタイム4WD。ミニマムサイズだがヘビーな使用も可能だった。まさしく世界最小のSUVである。ジムニーは海外でも「SJ」や「サムライ」などの名で親しまれ、世界中に熱狂的なファンを抱えている。

1970年 初代ジムニー

 頑強かつ耐久性に優れるラダーフレーム構造に、パートタイム4WDを組み合わせる世界最小のSUV。2ストロークエンジンに4速MTと16インチタイヤを備え、27.5度の登坂能力を持つなど、大型の4WDにも決して引けを取らない走破性を誇った。発売当初は幌仕様のみで、1972年にクローズドボディのバン仕様を追加している。

1977年 ジムニー8

 軽自動車のイメージが濃いジムニーだが、普通車も早くからあった。1977年に輸出仕様の800ccエンジン(41馬力)を積むジムニー8、1982年に1Lエンジン(52馬力)を積むジムニー1000が登場。海外でも高い人気を誇る。

1981年 2代目ジムニー

 日常ユースでの使い勝手が向上した2代目も、ラダーフレーム構造やパートタイム4WDによる高い走破性は堅持。1986年には4サイクルターボエンジンのJA71型となるが、翌年まで生産され続けたSJ30型は国内最後の2サイクルエンジン搭載車となった。

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