見た目だけでなく、滑りにくさや汗の吸湿性など機能面も優れる
ステアリングの素材には樹脂(プラスチック)、ウレタン、本革などがあるが、現在ベストといえるのはやはり本革だろう。本革の良さは滑りにくくて掌に馴染みやすく、汗の吸湿性もいいところだ。
かつては純正ステアリングのデザイン、形状、材質、操作性がイマイチだったので、スポーティなクルマを買った場合、真っ先にナルディやモモなどの「より操作性のいい」本革のステアリングに交換するのが定番チューニングだった時代があったほどだ。
現在では純正のステアリングの質感が向上したことと、エアバッグの標準化で、ステアリングを交換するケースは目立たなくなったが、本革ステアリングの魅力は今も変わらない。
日本皮革技術協会によると、一般的な革製品のメリットとして
・銀面模様の美しさ
・優れた感触
・保温性があり、暖かい感じ
・吸湿性に優れている
・気温による風合いの変化が少ない
・適度な塑性と弾性をもつので、成形性がよく体や手足になじみやすい
・切り口は裂けにくく、ほころびない
・燃えにくい
といった7点を挙げている。