気に入った形状のステアリングを本革に貼り替えることも可能!
短所については
・個体差、部位差があり、感触、色、風合いなどが不均一である
・部位を考慮した色合わせや裁断が必要である
・不定形であり、大きな面積や均質なものがとれないため裁断率が悪い
・水に濡れると形状や風合いが変化する
・染色堅牢性が比較的弱い。カビが生えやすい
・濡れたとき熱に弱い。アルカリ性に弱い
・特有の臭い(主にタンニン、加脂剤、仕上げ剤等)を有する場合がある
などとしている。クルマのステアリングに限定すれば、前記のように滑りにくくてフィット性がいいことが一番のメリットで、高級感がプラスされるのも大きな利点。パンチング加工されたステアリングなどは、よりグリップ性能に優れ、操作しやすくなっている。
欠点は長期間使い続けるうちに、表面の擦れによるテカリや痛みが生じること。もちろん、本革にもピンからキリまであるわけだが、ナルディやモモ、ポルシェの純正ステアリングなどは本革のクオリティ、形状ともに優れていて、一日の長がある。いま使っているステアリングの形状が気に入っているなら、専門店で表皮を本革に張り替えてもらうというサービスもある。
張り替える場合、革の色やその組み合わせ、ステッチの形や色までオーダーできるので、自分だけの本革ステアリングを作れるのも大きな魅力(相場は3万円~)。いい本革のステアリングに出会うと、なかなか手放せなくなるので、一流の本革ステアリングを一度握ってみることをおすすめする(とくに、欧州で鞣した本革の品質が秀逸だ)。