ハイブリッド&AWDで魅力がアップした注目のSUV
昨年あたりから中国の自動車メディアも大変革期を迎えている。インターネット媒体の台頭により紙媒体であるクルマ雑誌は激減し、ネットメディアが中心の構成状態となった。しかも誰もが気軽に投稿や情報提供ができる、いわゆる「ユーチューバー」的な自称モータージャーナリストが激増。すでに数百人以上が確認できる。そんな激しい競争環境のなかで活躍している、女性モータージャーナリストの淋淋(リンリン)さん。日本の東大に匹敵する中国でもトップクラスの精華大学工学部を卒業し、エンジニアリングにも精通しているという。
そこで北京モーターショーでデビューしたWEY「長城汽車」の最新型SUV「P8」について解説してもらった。P8は昨年登場したガソリンエンジンのVV7を進化させ、リヤアクスルに電動モーターを配置したハイブリッド車になっているという。VV7はジャガー・F-PACEのような外観で正直言ってカッコいい。
前輪駆動のFFというのがネックだと思っていたが、ハイブリッド化とAWD化を一気に果たし魅力が増した。デザインもより進化し、迫力あるフロントマスクにリアの4本出しマフラーなど、欧州メーカーもビックリするようなスポーティな仕上がり。
ただ淋淋さんによると後輪モーターは回生に利用されておらず効率の改善が必要だ、という。近いうちに現地で試乗してみたいモデルの1台として覚えておきたい。