事故もなく終始笑顔に包まれた
2018年4月22日、約2年ぶりの開催となる「ルノー・スポール・ジャンボリー」が、モーターファンフェスタ2018内で行われた。通算9回目を迎えるこちらのイベントには、約250台のルノー車が富士スピードウェイに集結している。
こちらのイベントについてざっくり紹介すると、メーカーがオーナー向けに企画するサーキットを使ったクルマ遊びという趣旨だ。といってもルノー・スポール車だけが主役ではない。オール・ルノー・ランと呼ばれる先導車付きで富士スピードウェイのレーシングコースを使ったパレード走行を行うことができたり、乗車定員内であれば家族や友達と楽しむことが可能だ。少し極端かもしれないが、フォーミュラ、ミニバン、SUVを除くモデルを除くモデルであれば参加対象になるが、ミニバンにもかかわらず「カングーはOK」という、ユルいフランスらしいノリもある。
そしてメインとなる、ルノー・スポール カップは、新旧問わず、ルノー・スポールモデルであれば参加することができるタイム計測付きの走行会。こちらには44台のエントリーがあり1台も事故がなく無事に終了した。
また、ステージトークショーでは、トップレースクイーンでありながら現在はMCなどを務める渡辺順子さん、ラジオDJで数多くのレースに出場するピストン西沢さん、そしてルノー・ジャポン代表取締役社長の大極 司さんが登場。50台限定モデルの「ルーテシアR.S.18」の発表を行った。
「ルーテシアR.S.18」は2018年シーズンを闘うルノーF1をモチーフにした限定車で、ノワール プロフォンメタリックを纏い、メガーヌなどに採用されてきたジョン シリウスメタリックが、アクセントとして随所にあしらわれている。
カングー フォーミュラエディション同様にエンブレムはブラックに塗装される他、フロントドアにはR.S.ロゴがされ、ルーフにもトライアングル&R.S.ロゴが入る。レーシーなイメージが強調され、F1ファンならずとも注目のエクステリアだ。
また、インテリアはステアリングにアルカンタラ製の握り心地のいいバックスキンにしている。また、ドアを開けるとR.S.のロゴとシリアルプレートが入ったキッキングプレートの他、カーボン調のエアコンベゼルを取り入れ、ドライバーの走る意欲をかき立てる。
会場ではこのモデルについてピストン西沢さんがグイグイと質問をしたのだが、残念ながら大極社長から詳細は明かされなかったが、非常に“楽しみにしてもいい”モデルであることは間違いなさそうだ。
会場にいたルノーファンに「ルーテシアR.S.18」について印象を聞いたところ、「今のメガーヌR.S.を売ってでもほしいくらいですね……限定台数というよりは、カラーリングと内装の雰囲気も含めてすごく良いです」という声があがった。
あっという間のイベントは、冒頭にも出てきたように「オール・ルノー・ラン」で締めくくられる。70台のルノー車がズラリと並ぶシーンはサーキットならでは可能な内容だ。普段サーキット遊びをしない方でもサーキットを気軽に走行できるイベントをメーカーが企画し行ってくれるなど、所有者と作り手の距離感がルノーの魅力なのかもしれない。参加者は「また来年っ!」と挨拶を交わしつつ、ルノー車に乗って会場を後にした。