エンジンのみならず専用アイテムを満載したM2の理想形
BMWのスポーティさを極めたMシリーズのなかで、もっともコンパクトなモデルであるM2の性能をさらに磨き上げた「M2コンペティション」が、ドイツ本国で発表となった。
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注目はパワートレインだ。これまでのM2は、以前ラインアップにあったM235iクーペと同じN55という、3リッター直6ターボエンジンに手を加えた専用エンジンだった。今回登場したコンペティションは、S55とよばれる3リッター直6ツインターボエンジンを搭載。これはM3/M4と同じエンジンで、450馬力を発揮するところ、M2用に専用セッティングが施され、410馬力/5250-7000rpmという性能が与えられている。
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トランスミッションは7速DCTと6速MTを用意。前者は0-100km/h加速4.2秒という俊足を披露する。その足もとには専用かつ新デザインの19インチアルミホイールのほか、オプション設定としてフロント400mm/リヤ380mmの大径ブレーキキットも用意。グレーに彩られたビックキャリパーが、高い制動力を予感させる。
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そのほかエクステリアデザインは、Mモデルの象徴とも言えるエアロタイプのMミラーを採用。これだけでもガラリと雰囲気が変わる。また、BMWの象徴ともいえるキドニーグリルは、ハイグロスブラック仕上げの専用品に。冷却系の強化のほか、電動フラップ付きのエキゾーストシステムなどを備える。ボディカラーは新たに、サンセットオレンジとホッケンハイムシルバーの2色が追加となった。
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インテリアにもコンペティション専用アイテムがふんだんに奢られる。新デザインのデジタルメーターや、ドライバー好みのセッティングを2パターン呼び出せるM1/M2ボタンを採用したステアリング。
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さらには赤と青のMカラーが差し色に入ったシートベルト、M2のロゴが光る新しいM Sportシートなど、スポーツマインドを掻き立てる仕立てだ。
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ドイツ本国で発表されたばかりのため、日本への導入時期はまだ未定。なお、実車は4月25日に開幕する北京モーターショーで披露される予定だ。
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