アウトドアを楽しむユーザーにも人気のクルマや時計が多数出展
身近にアウトドアを楽しむイベント「アウトドア デイ ジャパン」が4月7日~8日に東京・代々木公園で開催された。「アウトドア デイ ジャパン」は一般社団法人 日本オートキャンプ協会が主催しているイベントで、今年で18回目となる。アウトドアグッズを取り扱うブランドやキャンプ場などが展示を行っていたが、自動車メーカーなども出展。取材班が会場で気になったメーカーを紹介していこう。
・横浜ゴム
SUV用タイヤ「ジオランダー」のラインアップを展示していた横浜ゴムブース。テント横には、ジオランダーMTを装着したトヨタ・タンドラと、その荷台に搭載した小型バギーで注目を集めていた。小型バギーは一昨年の砂漠レース「バハ1000」をサポートしたマシンだ。
さらに、その隣に止まっている1/1ラジコンカーのような大型のバギーは、自作のパイプフレームで製作されたモデルで、レーシングドライバー塙 郁夫選手がドライブする。こちらのバギーには今年夏発売予定の「ジオランダーX-MT」を装着していた。
・ジープ
アウトドアと言えばジープを連想する方も多いのではないだろうか? 今回は大人気のジープ ラングラーにジープ レネゲード、都市型SUVのジープ コンパスの3台を展示。ブースのコンセプトは都内にいながらもアウトドアとジープのある雰囲気作りをテーマにしたという。
3台展示した中でも、ジープ ラングラーが特に人気。その理由は、四角いボックスの中に丸みを加えた、最近のクルマにないエクステリアデザインも影響しているという。最近は、スタイリストやファッション系のユーザーからも定評だという理由も、ジープの5車種あるモデルのうち4割を占めているというのも納得だ。登場から10年経過しているにもかかわらず、売り上げを年々伸ばしているというのだから驚きだ。
・ホンダ
二輪、四輪、汎用機といったラインナップでブース展開をするホンダ。アウトドアに関する、コンテンツをいろいろと詰め込んでおり充実した内容だった。展示車両は、発売前のCR-Vとフリード モデューロX、アウトドアファッションブランドのチャムスとコラボレーションしたN-ONEだ。
また、耕耘機の体験や最新二輪モデルに乗れるなど、大人から子どもまで皆笑顔になっていたのが印象的。営業企画部の青木さんによると「クルマと楽しむ、ホームページの内容をリアルに持ち込んだホンダらしいライフスタイルの提供を少しでも感じて頂ければ嬉しいです」と話してくれた。
・カシオ
カシオはアウトドア向けのスマートウオッチ「PRO TREK Smart WSD-F20」を展示。接続できるスマートフォンはAndroidでもiPhoneでも大丈夫だという。1番の特徴はGPSが内蔵されており、腕時計で地図を起動し、現在地を確認することが可能。
また、内蔵した気圧センサーや磁気センサーなどで、アウトドアで役立つ情報を確認できるアプリが入っている。さらに50m防水やミルスタンダードとよばれる丈夫な構造により、アウトドアスポーツでも使えるスマートウオッチになっているという。
・三菱自動車
三菱自動車からはデビューしたばかりのエクリプス クロスとデリカD:5で、45度登坂キットを体験することができた。そのほかにも、クルマが20度傾くキャンバー走行で片輪が浮いても、しっかりクルマが前進するトラクション性能を持っていることを体験できるポイントも人気。滅多に体感できない45度の傾斜を上る登坂体験は「おぉ~」という声が上るたびに聞こえる。
どんなにクルマが傾いても、燃料が偏ってガス欠症状にならないようクルマが作られており、急斜面などでのトラブル時に動けなくなることがないのも、三菱車の魅力ではないだろうか。また、会場ではアウトランダーPHEVの電力を使用して、モニターに登坂キット体験している方のインカー映像を映し出していた。PHEVの電力供給は、災害時はもちろんキャンプ場などでトースターやドライヤーを使うことができ、アウトドアをさらに面白くしてくれること間違いなしだ。
・フレックス
古くからあるものを大切に、自分らしさを表現したカスタマイズを行う「Renoca(リノカ)」から3台展示。ベージュのボディカラーに身を包んだランドクルーザー・プラドは、アングリッドというレディース向けアパレルブランドとコラボしたモデルで、デザイナーが内装などのデザインを決めて、フレックスが仕上げたという。残念ながら、この車両は販売していない。
さて、もう1台のランドクルーザーは「106」と呼ばれるリノカのシリーズで今年から販売開始を行っているモデル。ランドクルーザーの100系(1997年から2007年まで生産)をベースに、60(1980年から1990年まで生産)フェイスに変更。ボンネットもあえて鉄にし、シートカバーや内張・ドアトリム張り替えている。60系はサスペンションに板バネを採用していたが、100系はフロント独立懸架を取り入れたことで乗り心地が大幅に向上。そのほかの機能も最新となっている。すでに生産終了から30年も経過した60系は過走行や部品高価などで手が出しにくくなっているが、こちらの「106」は安心して乗れるという。
またハイエースは3代目の50系をモチーフに、角目四灯にしたクラシカルなスタイル。元々職人が好む大きいバンという印象もあり、女性からは「乗りにくい、怖い」というイメージ強かったが、女性にも好まれるようにカラフルに仕立てている。ポップなカラーにレトロフェイスを採用したことで、会場ではカップルや夫婦に大人気! 「買うならこういうのにしてよ!」という声が聞こえるほど人気の1台だった。
・レンジローバー
レンジローバー スポーツを展示しながら、最大傾斜43度の走破性を体感することができたレンジローンバーブースも大人気! 午前中の早い段階で乗車体験の整理券がなくなってしまうほど。傾斜を上るクルマはアルミモノコックを採用したディスカバリーで、その実力を存分に発揮していた。
・スバル
スバルはアイサイトのプリクラッシュブレーキ同乗試乗体験をメインとしながら、人気のSUV3台を展示。レガシィアウトバック、フォレスター、XVといった、どんなシチュエーションでも安心安全に移動することができる走破性能が好評だ。
またブース内にはゲレンデタクシーの360度VR体験ができるコーナーも。また、魅力的な望遠鏡の展示や両輪駆動の自転車など、アウトドアで活躍しそうなアイテムも注目を集めていた。