目立つあおり運転への仕返し行為! 一瞬のスッキリ感のために負うリスクは多大 (2/2ページ)

怒りを感じたら6秒待つのがコツ

 交通事故の3件に1件は追突事故なのだから、煽ってきた後続車に嫌がらせをするのは愚の骨頂。追突事故になれば愛車は傷つき、自身はなかなか完治しないムチ打ちになり、保険料は上がり、場合によっては免許も傷つき、スケジュールはメタメタになるので、百害あって一利なし。

 煽ってくるクルマのドライバーは、もともとイライラしているはずだし、最近は「キレる老人」も急増しているので、仕返し行為は彼らに対し火に油を注ぐようなもの。一般道を含め「煽られた」と思ったときの最適解は、とっとと道を譲ってバイバイすることしかない。

「でも、やられたらやり返さないと、こちらの腹の虫がおさまらない」と思う人もいるかもしれないが、仮にそのとき仕返しをして、一瞬、スカッとしたとしても、得られるものはそれだけで、リスクの方がはるかに大きく、間尺に合わないと冷静になろう。

 怒りの感情をコントロールする方法として注目されている「アンガーマネジメント」では、「6秒ルール」といって、『とにかく怒ってしまったら6秒待つ』ことを提唱している。怒りのピークは最初の6秒間で、6秒間あれば、前頭葉が怒りを抑制するように働いて、怒りがある程度収まることがわかっている。いずれにせよ短気は損気。

 煽ってくるクルマがいたら華麗にスルーして、安全快適なドライブを続けるようにしよう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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