怒りを感じたら6秒待つのがコツ
交通事故の3件に1件は追突事故なのだから、煽ってきた後続車に嫌がらせをするのは愚の骨頂。追突事故になれば愛車は傷つき、自身はなかなか完治しないムチ打ちになり、保険料は上がり、場合によっては免許も傷つき、スケジュールはメタメタになるので、百害あって一利なし。
煽ってくるクルマのドライバーは、もともとイライラしているはずだし、最近は「キレる老人」も急増しているので、仕返し行為は彼らに対し火に油を注ぐようなもの。一般道を含め「煽られた」と思ったときの最適解は、とっとと道を譲ってバイバイすることしかない。
「でも、やられたらやり返さないと、こちらの腹の虫がおさまらない」と思う人もいるかもしれないが、仮にそのとき仕返しをして、一瞬、スカッとしたとしても、得られるものはそれだけで、リスクの方がはるかに大きく、間尺に合わないと冷静になろう。
怒りの感情をコントロールする方法として注目されている「アンガーマネジメント」では、「6秒ルール」といって、『とにかく怒ってしまったら6秒待つ』ことを提唱している。怒りのピークは最初の6秒間で、6秒間あれば、前頭葉が怒りを抑制するように働いて、怒りがある程度収まることがわかっている。いずれにせよ短気は損気。
煽ってくるクルマがいたら華麗にスルーして、安全快適なドライブを続けるようにしよう。