腹が立っても報復せずに避けるのが正解
4月になって、日も伸びて、ポカポカしたいい陽気になったと喜ばしい反面、この季節は江戸時代から『木の芽時』といって、変わった行動をする人が出てくると言われることがある(季節の変わり目で自律神経等が不安定化し、情緒不安定になりやすいらしい)。それが影響しているかどうか、因果関係は不明だが、春は交通の流れを乱すドライバーの存在が目立ってくる。とくに厄介なのが、「ロード・レイジ」いわゆる「あおり運転」だ。
あおり運転は、立派な道路交通法違反であり、あおる方のドライバーが基本的に悪い! 警察庁によると、前方を走行中のクルマをあおるなどしたとして、道交法の車間距離保持義務違反で摘発した件数のおよそ9割は高速道路でのケース。
高速道路で、後ろのクルマが接近してきたり、車間距離を詰められたと感じたら、速やかに左の車線=走行車線に戻るのがベスト。逆に最悪なのは、何らかの方法で仕返ししようとすること。
たとえば、
・急ブレーキを踏む
・ブレーキを断続的に踏む
・シフトダウンして減速する
・サイドブレーキで減速する
・ウォッシャー液を飛ばす
・加速減速を繰り返す
・クルマを左右に振る
・一度抜かさせて、あとから追いかけてあおり返す など
繰り返しになるが、あおり行為は煽る人が悪い。彼らは「関わらないほうがいい危険な人物」あるいは「正常な判断ができない人」だと思えばいい。しかし、あおり行為に反応して、仕返しのようなことをしたとしたら、それは第三者から見れば、「おかしい人」が、1人から2人に増えたようにしか見えない。「おかしい人」は1人だって危ないのに、2人になればそのリスクは何倍にも増える。その結果、事故でも起こしたら、得することは何もない。