使わなくても日常使用に影響はしないが使えばより便利になる
最近のクルマは昔のクルマに比べて機能が格段に向上しており、ダッシュボードにもスイッチやボタンがズラリと並んでいる。そのため、納車されてから一度も触ってないようなスイッチもあるのではないだろうか? もちろんほとんどの車種はそれらのスイッチを触らなくても別段困ることはないが、それぞれの機能を知っておけばより一層クルマを便利に使うこともできる。そこで今回はそんなスイッチをご紹介したい。
1)ソナーオフスイッチ
障害物が近くにあることを教えてくれるソナー。最近では前後左右に取り付けられたカメラとも連動して近づいてくるものに対しても反応するなど進化している。しかし、それだけ進化したが故に、少々敏感に反応し過ぎるシチュエーションもあるだろう。
たとえば、信号待ちをしている間にすり抜けてきたバイクがソナーの範囲に停車しているパターンなどだ。信号待ちの間中ピーピーと警報音が鳴り続けるのは気分のいいものではない。そんなときにソナーオフスイッチを押せば、一時的に警報音をカットすることができるというわけだ。
2)トラクションコントロールオフスイッチ
タイヤが空転(ホイールスピン)し車体の挙動が不安定になることを抑えるためにエンジンの出力調整などを自動的に行ってくれるトラクションコントロール。雨や雪など滑りやすい路面を走行する際には非常に重宝する機能だ。サーキットなどでクルマを自らコントロールして楽しみたいときにオフにするのは知られている方法であるが、じつはそれ以外にもオフにした方がいい場合がある。それは雪やぬかるみなどで車両がスタックした場合だ。その時もクルマはタイヤが空転したことを感知してエンジンの出力を絞ってしまい、脱出が困難になってしまう可能性がある。もちろんオフにしたから必ず脱出できるわけではないが、覚えておいて損はないだろう。
3)アイドリングストップオフスイッチ
もはや現在販売されている車両のほとんどに装着されているアイドリングストップ機構。信号待ちなどの無駄なアイドリングをカットして燃料消費を抑えようとする機能だ。アイドリングストップ中はエアコンが送風になってしまう車種もあるが、車内の温度をモニターしているため、状況に応じてエンジンが再始動してくれる賢さも持ち合わせている。
そんな賢いアイドリングストップに煩わしさを感じるのは渋滞の時だ。少し走っては止まるを繰り返すシーンではエンジンの始動と停止を繰り返すことになり、頻繁にエンジン始動の振動を感じることになってしまう。
じつはエンジン停止時間1秒、2秒程度で再始動を繰り返すならば、かかりっぱなしのほうが燃費がいいというデータもある(=環境にも優しい)。そんなときは迷わずアイドリングストップをオフにしたい。