F1のトロロッソチームにスポンサードし、コラボレーションモデルも発売するなど、一部クルマ好きの間で話題になっている腕時計、カシオ エディフィス。今回、EQB-501というモデルに革バンド仕様が新たに追加された。そこでモータージャーナリストの五味康隆さんに、この腕時計を使ってもらい、「本当にクルマ好きにオススメできるのか?」を確認した。
スマホとリンクする高機能ながら機械的な見た目がいい
WEB CARTOP編集長 石田(以下 石田):五味さん、予備知識なしに使ってもらったわけだけど、素直にどう思いました?
五味康隆(以下 五味):ボクの場合は仕事で、クルマを試乗する際はカジュアル、発表会などではスーツといったスタイルになることが多いんですよね。革バンドだとどちらのスタイルにも似合うと思いました。別にメタルがダメというわけじゃないけれど、革の場合、その範囲が広がると思うし、年齢層も上に広がるかなと。もちろん若者もOKでしょう。
石田:そうですね。革って、開封していきなりだと馴染まないイメージがありますけど、このバンドは結構ソフトでいきなりフィットした点も好印象かなと。
五味:そう! でも本革だから、革バンドの状態を保つためのメンテナンスの面では多少気を遣うかも。
石田:肝心の時計部分ですが、まずデザインはどういう印象ですか?
五味:クルマのメーターを意識した盤面なんですよね? こういう雰囲気はクルマ好きに刺さりますよね。クルマでいうと最近液晶メーターが増えていて、アナログチックでも実は映像というものも多い。でも、物理的に針が動くメーターが好きという人はボクのまわりに結構います。なんていうか、男心をくすぐるんでしょうね。そういった意味では、こうした物理的な針の多いデザインは、クルマともマッチするし、クルマ好きが気に入るのではないかと思います。
海外に到着すると自動で現地時刻と日本時間が表示される
石田:実際、家電からクルマ、それ以外も含めてなんでも新しいモノ好きの五味さんですけど(笑)、そうした視点から、この時計はどうですか?
五味:スマホと繋がる(スマートフォンリンク)というのが気に入りましたね。繋がる時計というと、いわゆるスマートウォッチが思い起こされるでしょ? でも大半のスマートウォッチはスマホを時計に落とし込んだような感じ。エディフィスの場合、先ほども言ったけどあくまで機械的なアナログで、それでいてスマホと繋がるため、最新の機能性をもたせているのがいいんですよ。
石田:機能面でいうと、ボクはまず、スマホとリンクして正確な時刻を刻んでくれるところが何よりいいと思いますが、五味さんは?
五味:ワールドタイムですね。試乗会で海外に行くことが多いのですが、最近でもドバイや南アフリカなど、初めて行く国も多い。パッと時差が思い浮かばないんですよ。でもこのエディフィスでは、スマホとリンクしておくことで、その国に到着するとスマホと繋がれば自動的に現地の時刻を表示してくれる。加えてメインの時刻表示と、サブの時刻表示があって、サブには日本の時刻が表示されるように設定できるので、日本との連絡が便利ですよね。
石田:これで海外に行っていても原稿の締め切りは守れますね。もう「日本時間を勘違いしてた」なんて言い訳は通用しないと(笑)。
五味:確かに(笑)。それと、出国前にスマホで各国の時刻を選択できる点もいいですね。海外から海外というハシゴもあるので、次に行く国の時間を確認できますし。しかも、アプリに表示される世界地図で都市を選ぶだけというのが簡単。こういうユーザーインターフェースは大歓迎ですよ。
石田:そう、時計自体で操作しようとすると、どのボタンが時刻合わせで、何を何回押すとどういうモードに入るか憶えていないということが多い。でもエディフィスの場合、スマホの画面から直感的に操作できるので迷わない。しかもスマホ自体に時計本体の操作ガイドを表示することもできる点もいいですね。時計本体よりスマホのほうが文字が大きいので我々世代には見えやすいですし(注:2人とも40代半ば)。
五味:オジサンにも優しいと(笑)。細かい説明書を読んで憶えるという”難題”も省けますしね(笑)。
スマホはどこいった……を解消できる機能は最高
石田:それから、クルマ好きという点からいうと、ストップウォッチも面白いんですけどチェックしました?
五味:F1を開催している世界のサーキットが選択できる(注)というあれね。もちろんやってみましたよ。実際の用途はともかく、クルマ好きには楽しいでしょうね。
注)アプリに設定されているサーキットを選択するとラップタイムと距離から平均時速を計算して盤面に表示してくれる機能。手動で距離を入力することも可能。
石田:サーキットが選べる機能はともかく、五味さんの場合、海外試乗会がサーキットということも結構多いですけど、単純にストップウォッチは使えそうですか?
五味:まだ試してないですが、ボタンも大きめで、操作はしやすそうです。いいのはそれがスマートフォンにデータとして送れるところ。何ラップ目がベストタイム、といったこともスマホに表示されます。これはクルマのドライブモードを評価するなど、実際の仕事面でも役立ちそうですね。それはそうと、秀逸な機能が携帯電話探索機能ですよ!
石田:時計のボタンを押すだけでスマホを鳴らして、ありかがわかるという機能ですね。ボクは稀に、運転中にスマホがホルダーから落ちて、シートの隙間などに入ってしまうことがあるんですね。それで自宅に帰って探すんですけど、夜だとクルマの室内灯を点けても見つからない。じゃあライトだ、と思うんですけど、今スマホを懐中電灯代わりに使うからもってない。そんな状況でも鳴らせば簡単に見つかるので、確かにあれは便利です。
五味:ほかにも活躍するシーンは多いですよ。ボクは大きいトートバックに書類からPCまでを入れてもち歩くことが多いので、その中でスマホが行方不明になるんです。それ以外でも急いで自宅を出て、途中まで歩いて「あれ? スマホカバンに入れたかな?」というシーン。立ち止まってカバンを漁って……という時間は結構焦る。そんなとき取り敢えず歩きながら時計のボタンを押すと、もっていればカバンのなかで音がするから時間の短縮になりますね。クルマを降りるときに車内に置いてあるかカバンに入っているかのチェックとか、本当に活用できる機能だと思います。
石田:それはそうと、このエディフィス、ソーラー充電なんですよね、見えないですけど。
五味:そこもいいんですよ。いかにもソーラーバッテリー、っている盤面だと、正直少しカッコ悪い。これはソーラー感がない。
石田:今回のEQB-501の革バンドモデルは2色あるけど、五味さんは黒がお気に入り?
五味:ギラついた感じが少しヤンチャに見えるでしょ? もう完全に主観だけど、茶の革バンドとブルーの時計部分は落ち着いた感じ……オジサンぽいかなと(笑)。その分もっと年齢層が上の人にもオススメできますけどね。
石田:またサーキットとか、実際に色々な機能を使い込んで感触を確かめて行きたいですね。
五味:使い倒してみます!
【製品情報】
①黒ベルト
型番:EQB-501XBL-1AJF
価格:¥41,000+税
②茶ベルト
型番:EQB-501XBL-2AJF
価格:¥41,000+税
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カシオEDIFICE EQB-501製品ページ