圧倒的な静粛性と走りが楽しいハンドリング! ヨコハマの新アドバンdBが凄い

車内の会話も弾むサスガの静粛性

 ハイパフォーマンスタイヤの代名詞となっている横浜ゴムのADVANブランドに、魅力的なプレミアムコンフォートタイヤがある。2009年に登場した「アドバンdB(デシベル)V551」だ。初めてステアリングを握ったとき、その快適性の高さに驚かされた。

 あの衝撃から9年、その後継タイヤがベールを脱いだのである。コンパウンドや構造など、すべてをゼロから見直し、騒音エネルギーを32%も低減した「アドバンdB V552」だ。コンセプトは「車内の空気感を変える、かってない静粛性」である。

アドバンdB

 卓越した静粛性と快適性を実現するために、パターンデザインやプロファイル形状だけでなく、内部構造や部材までも新たに設計した自信作だ。それだけではない。シリカの分散性を高めた新しいコンパウンドなどを採用し、ウエットグリップと燃費性能も向上させているという。ちなみに、転がり抵抗のラベリングは、全サイズ「A」、ウエットグリップ性能は多くのサイズで「a」だ。

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 テストに使用したのは、静粛性の高さで定評のあるハイブリッド車のカムリである。純正タイヤと同じ215/55R17サイズのdB V552を履かせ、空気圧も指定の2.4kg/cm3にセットした。向かったのは箱根のワインディングロードだ。一般道、高速道路を乗り継ぎながら箱根を目指した。

アドバンdB

 走り出して驚かされたのは、静粛性の高さと乗り心地のよさだ。トレッドのブロックサイズを前作のV551より小さくし、隣り合う横溝の配置をずらしてノイズ周波数を最適にチューニングした。また、トレッドゴムの下にはサイレント・ベースゴムと呼ばれるゴム層を設け、その厚みをサイズごとに最適化している。これらの相乗効果により、ロードノイズとパターンノイズは驚くほど低い。

アドバンdB

 高速道路でも静かだから同乗者との会話が弾む。静粛性が群を抜いて高いハイブリッド車には最高のタイヤである。高速道路では横風によるふらつきを上手に抑制し、直進安定性も優れていた。レーンチェンジで大きな転舵を与えても路面をしっかりととらえ、揺り返しの収まりも速やかだ。

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 もうひとつの魅力は、滑らかな乗り味である。荒れた路面を駆け抜けても、路面からのショックを上手にいなし、当たりは穏やかだった。後席に座っても、ストローク感があり、クッションの効いた上質な乗り心地だ。ステアリングから伝わる小さな振動も上手に抑え込んでいる。クルマの外に出てタイヤの音をチェックしてみたが、パターンノイズも耳障りでない。

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ADVANブランドは伊達じゃない! ハンドリングも極上

 箱根のワインディングロードでは、さすがアドバンといえる、スポーティな走りを披露した。気温が低かったが、タイヤが温まってしまうとグリップ性能は文句なしだ。最新のカムリはハンドリングがよくなっている。が、タイヤの優位性は明らかだ。舵の正確性が増し、コントロールできる領域が広がった。ステアリングを切ると素直にクルマが狙った方向に向きを変え、追従性も向上している。奥の深いコーナーでもタイヤの動きや路面の様子が分かりやすい。

アドバンdB

 タイヤの剛性が高く、接地フィールがいいのも特徴のひとつだ。パターンの剛性が高く感じられるし、タイトコーナーでは優れた舵の利きと追従性のよさを披露した。タイヤがしっかりとグリップし、リヤも安定している。

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 また、ウエット性能も満足できるものだった。試乗した日は濡れた路面が一部あったが、dB V552は滑りやすい路面でも優れたグリップ力を見せている。また、制動性能も高く、安心感があった。フルブレーキング時の挙動も落ち着いている。

 快適性が高いだけでなく、ハンドリングも軽快な新時代のプレミアムコンフォートタイヤ、それがアドバンdB V552だ。

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 問いあわせ:横浜ゴム
0120・667・520
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