王道のスーパースポーツから以外なエコモデルまで
日本国内の公道で出せる最高速度は110km/hまで。となれば、それ以上の速度が出せるパワーなどは不要という意見もあるかもしれない。
しかし、そこまでの加速力や余裕のトルク感、緊急回避時に減速だけでなく加速という選択肢も選べるなど、完全に不必要と言い切れない部分もある。もちろん、サーキット走行を視野にいれるのであれば言わずもがなだ。そこで今回は、国産現行車のなかから個人的主観で激速モデルをピックアップしたい。
1)日産GT-R
やはり国産車最速といえば、日産GT-Rを外すことはできないだろう。CARトップ本誌の筑波アタックでも、堂々の歴代最速タイムをマークしている(GT-R NISMO/1分00秒293)からその実力はホンモノと言わざるを得ない。
1基ずつ手組みで仕上げられるVR38DETT型エンジンは、標準車でも570馬力を発生。NISMOに至っては600馬力というケタ違いのパワーを絞り出す。こんなモンスター級マシンが日産ディーラーで普通に(と言ってもNISMOは1800万円オーバー)買え、しっかり保証もあるというのは驚きだ。
2)日産リーフ
連続して日産で恐縮だが、GT-Rとは対極にいると思われがちな電気自動車のリーフも、じつは半端ない加速力を持っている。
リーフの最大トルクは320N・m(32.6kgf・m)とGT-Rの半分程度だが、注目すべきはその最大トルクを発生する回転数。カタログには0〜3283rpmと記載されていることからもわかるように、ゼロスタート時から最大トルクを発生する。そのため停車状態からのフル加速では一瞬GT-Rをリードするほどなのである。
3)トヨタ・アルファード/ヴェルファイア
昨年の12月にマイナーチェンジを受け、さらにいかついフロントマスクを手に入れたアルファード/ヴェルファイア兄弟。
その強烈なデザインに注目が集まっている同車だが、マイナーチェンジで3.5リッターガソリンエンジン車はなんと301馬力へとパワーアップを果たしているのだ(従来型は280馬力)。
さらに組み合わされるトランスミッションも6速ATからなんと8速ATへ2段も追加され、燃費も1km/Lほど向上している。
また、パワーの増加に伴って、3.5リッター車だけフロントブレーキ径が17インチ(他は16インチ)へとアップしているのも見逃せないポイントだ。