ガソリンエンジン車は仕様変更で燃費も向上
ホンダは、人気のSUVである「ヴェゼル」をマイナーチェンジ。先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備するとともに、デザインや加速フィールを向上させた。
エクステリアは、フロントバンパーやグリルのデザインの変更と、インラインタイプのLEDライトを採用したことで先進的かつ存在感あるビジュアルに仕上げている。
ボディカラーには、新色のオーロラアメジスト・メタリック/シルバーミストグリーン・メタリック/プラチナホワイト・パールの3色のほか、プレミアムクリスタルレッド・メタリック/ミッドナイトブルービーム・メタリック/ルナシルバー・メタリック/クリスタルブラック・パール/ルーセブラック・メタリックの全8色を設定。
インテリアはフロントシート形状やステッチを変更し、ホールド感と質感をアップ。また、iPhoneやAndroidなどのスマートフォンをUSBで接続し、音楽再生や通話、マップアプリケーションの操作などをナビ画面や音声で行える「Apple CarPlay」「Android Auto」に新たに対応し、快適性を向上させた。
さらに、ボディへの制振材の追加や、エンジン内の高圧燃料ポンプの構造の見直しを行い、走行時の静粛性を高めている。また、ガソリンモデルはカムチェーンの摩擦低減などを実施したことで、燃費は21.2km/Lとなった。
ハイブリッドモデルの走行性能については、「SPORT HYBRID i-DCD」に繊細なチューニングを施し、より気持ちのいい加速感を実現。加えて、ブレーキペダルにリンク機構を新採用したことで、ブレーキを踏み込んだときのフィーリングを、より滑らかに感じられる仕上がりとした。
4WDモデルについては、「リアルタイムAWD」のトルク制御をさらに進化させ、雪上での旋回や登坂発進時により力強く、より安心な乗り味を実現している。
そして、今回のモデルチェンジで注目すべきなのは、Honda SENSINGを全モデルに標準装備したとこだ。Honda SENSINGは、ミリ波レーダーと単眼カメラによる車両前方の状況認識や、ブレーキ、ステアリングの制御技術により、快適な運転をもたらすとともに事故回避を支援してくれるシステムである。
自動ブレーキや誤発信抑制機能などの衝突回避支援機構に加え、車線中央維持走行をサポートするステアリング制御「LKAS(車線維持支援システム)」や、アクセルペダルから足を離した状態でも前走車との車間距離を適切に維持する「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」など、ドライバーの疲労軽減や、安全なドライブをアシストする機能が充実している。
なお、全国メーカー希望小売価格(税込)は下記のとおり。
G Honda SENSING 207万5000円(229万1000円)
X Honda SENSING 216万5000円(238万1000円)
RS Honda SENSING 247万5000円
HYBRID Honda SENSING 246万円(267万6000円)
HYBRID X Honda SENSING 253万9000円(275万5000円)
HYBRID Z Honda SENSING 271万円(292万6000円)
HYBRID RS Honda SENSING 281万円。
※( )は4WDの価格