当時モノは23億円の値がついた名車! 超美しいジャガーDタイプが当時の設計図をもとに生産開始

未生産分となる25台のみ製産され価格は未定

ここ数年、海外自動車メーカーがクラシックカーに力を注いでいる。ランボルギーニはカウンタックやミウラなどを積極的にレストアし、フェラーリも同様にクラシックモデルのメンテナンスサービスや技術的なアシスト、認定書を発行するクラシケという部門ができるほど。そんななか、ジャガーが1954年にデビューを果たし、75台のみ生産された「D-TYPE(ディー・タイプ)」を、25台限定で復刻することが発表された。

世界最大級のクラシックカーの祭典といわれるフランス・レトロモービルで初披露された「DーTYPE」は、当時100台のみ製作する予定だったレーシングカーだ。実際は75台しか製産されなかったのだが、今回残りの25台を当時の設計図を元に忠実に再現し、手作業で1台1台組み上げるという。ボディはロングノーズとショートノーズの2種類が用意される。

「DーTYPE」は先代の「C-TYPE」の後継モデルとして登場する。実はその「C-TYPE」も1951年と1953年にル・マン24時間レースで2勝しているが、そこから得たノウハウを活かし、「D-TYPE」では3連勝したという実力を持っている。ここから多くの人にジャガーというメーカーが知れ渡り、後のE-TYPEが登場することとなる。余談だが、1930年にベントレーが勝利して以来、20年以上ぶりにイギリス車が栄冠を手にしたことでも有名となっている。

エンジンは3.4リッター直列6気筒DOHCをフロントに搭載し、250psを発揮する当時のオリジナルスペックを再現している。レトロモービルに展示されたモデルはロングノーズモデルで、コックピット後方にあるフィンやセンターロック式のホイールなどを装着。

2016年11月には「DーTYPE」の公道モデル『XKSS』が9台限定で販売されるなど、ジャガーのクラシック部門では復刻3台目となるのだが、価格などはまだ公表されていない。しかし『XKSS』が1億4100万円というプライスが付いたため、今回も1億5000万円から4億5000万以上の新車価格が付くのではないだろうか。

ちなみに、2016年のRMオークションでは当時プライベートでレース出場したマシンが2327933520円、2015年に出品されたオリジナルの「D-TYPE」は3億9279万8700円で落札されていることからも、そのようなプライスが付くことだろう。


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