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北米やドイツは無料! 日本の高速道路料金がズバ抜けて高い理由とは (1/2ページ)

北米やドイツは無料! 日本の高速道路料金がズバ抜けて高い理由とは

明治維新後のインフラ整備で優先順位が低かったことに端を発する

 アメリカやドイツなど、多くの先進国では高速料金はタダだ。なのに日本ではバカ高い料金を取られる。これはいったいナゼだろう? 歴史をひも解くと、その理由が見えてくる。

 まず、なぜ日本では高速道路が有料なのか。答えは、日本が貧乏だったからだ。「日本は貧乏じゃない! 世界有数の金持ち国のはずだ!」という反論もあろうが、高速道路の建設が始まったのは1960年代。太平洋戦争が終わった約20年後で、当時の日本はやはり貧乏だった。

 なにしろ日本は戦争に負けて、主要工業地帯は焼け野原になってしまった。その時点で大貧乏である。しかも日本は敗戦前から、もともと道路インフラが極端に貧しかった。なにしろ江戸時代まで、日本の街道は基本的に徒歩用で「クルマ」の使用は禁止。馬車なんかなかったが、人が曳く荷車すら「道が傷む」という理由でほぼ使用が禁止されていた。

 明治政府は、富国強兵のために社会インフラが必要であることを強く認識したが、限られた予算は大量輸送に向く鉄道に振り向けられ、道路はずっと後回しとなった。おかげで日本は戦後のクルマ社会の到来とともに、まず一般道の整備をやらねばどうしようもない状況で、それに加えて高速道路まで税金で造るのは不可能だった。

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