短時間の仮眠でも要注意! 車中泊に潜む危険と注意すべきポイント5選 (2/2ページ)

日本だからと油断せず襲われないような対策も重要!

3)万が一の車上荒らしなどへの対策

 残念ながら日本も物騒になってきた。車中泊をする場合、すべてのドアを確実にロックして、できればサンシェードやカーテン、タオルなどを使って、車外から、クルマの中の様子が見えないようにして眠りたい。

 もちろん貴重品やバッグなども、車外から見えないところに隠すこと。あまり人気のないところ、真っ暗なところ、治安が悪そうなところ(駐車場内に、タイヤのスリップ痕があるとか、不法投棄されたゴミが多いところなど)を、車中泊の場所に選ばないのが重要。携帯電話の電波が届くところで、出入り口が2カ所以上あるところなども、大事なチェックポイントになる。

4)迷惑にならない場所を選ぶ

 安心して車中泊できそうな場所はかなり限られていて、高速道路のSA・PA、道の駅などが一般的。ただし、長時間駐車お断りの施設もあるし、観光バスなどが休憩に立ち寄って乗客がガヤガヤ降りてきて、安眠が妨害されることもあるので駐車スペースは吟味することも必要。また、安眠と安全のためにも平地を選んで駐車し、サイドブレーキをきっちりかけておくことも忘れずに。

 商業施設や住宅地では、特別な許可でも得られれば別だが、基本的に避けるべき。ネットなどを見ると「車中泊マップ」などの記事もあるので、そうした情報を参考にするのもいいだろう。当然、公共の場所を拝借するのでマナーも大切。音を出さない。排ガスを出さない。ゴミを出さない。動線を塞がない。トイレや洗面所のマナーを守るなどの心配りも大切だ。

5)花粉や暑さなど季節ごとの対策も必要

 車中泊は、基本的にアウトドアの延長というか、アウトドアの一部といえる。冬は前記の通り寒さ対策が必須で、夏は熱中症対策(USBの扇風機など)と虫対策、春は花粉症対策、梅雨には湿気対策といろいろ準備が欠かせない。手軽ではあるが、あまり気軽に考え過ぎると車中泊がきっかけで体調を崩したり、そのほかのトラブルを引き起こすこともあるので、仮眠も含めて安易に考えず、それなりに準備を整えたうえで車中泊を楽しもう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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